电影与炮声
豆瓣
中日电影前史
キネマと砲声——日中映画前史
佐藤忠男
简介
日中戦争の時代,上海と満州での日本の映画工作をめぐる物語.川喜多長政,岩崎昶,亀井文夫,甘粕正彦…日中の映画人,軍人と転向左翼,抗日運動家たちが,それぞれの夢と打算と思惑を賭けて展開するドラマは人間の条件が問われる極限状況のもとで,自らの信念に生きることの意味を問い,真の国際理解とは何かを考えさせる.
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1908年(明治41年)8月1日,川喜多長政の父,陸軍砲兵大尉大治郎が日本人憲兵らに射殺される場面に始まる.中国服で機密任務に携わっていた川喜多は売国奴とされ事件は葬られたが,息子長政は事件に疑問をもちつつ,外国映画輸入の仕事から中国への夢を育ててゆく……
本書は,日中戦争とその前後,中国大陸への映画進出工作に携わった日本人と,彼等とやむを得ず交渉を持った中国映画人の物語である.満映と中華電影(上海)がその工作の中心であるが,左右両翼の知識人,軍人その他が,それぞれの夢と打算をもって参加し,戦争拡大に反対した者も,便乗した者も歴史の激動に押し流された.
それは日本の敗戦後も尾を引き,文化大革命の時代にも中国映画人の人生に影をなげかける.映画史という分野を越えて,真の国際理解とはどういうものか,人間の条件の問われる過酷な情況のもとで,個人の選択の責任はどう問われるのか,を描きだした.
本書は1985年,リブロポートより刊行された.