カクテル・パーティー [图书] 豆瓣
作者: 大城立裕 岩波書店 2011 - 9
米国統治下の沖縄で日本人,沖縄人,中国人,米国人の四人が繰り広げる親善パーティー.そのとき米兵による高校生レイプ事件が起こり,国際親善の欺瞞が暴露されていく――.沖縄初の芥川賞受賞の表題作のほか,「亀甲墓」「棒兵隊」「ニライカナイの街」そして日本語版初公表の「戯曲 カクテル・パーティー」をふくむ傑作短編全5編を収録.
◆編集部より
小説「カクテル・パーティー」は,1967年に著者が沖縄出身の作家として初めて芥川賞を受賞した記念すべき作品です.それは,
米軍統治下の沖縄を舞台にし,米軍属に暴行を受けた娘を持つ主人公が,不利だと分かっている裁判に事件を訴えることを決意するまでの展開を描いた物語である.そのテーマ性と,沖縄の近現代史が重層的に織り込まれた物語は,九五年の事件をはじめとした数々の基地被害をほうふつさせるだけではなく,依然基地の重圧が押し付けられている沖縄をめぐる複雑な政治状況をも浮かび上がらせる.その意味においてこの小説は,決して単なる古色めいた「古典」にはなることはなく,同時代的な緊張を読む者に強いてくる.
――本書「解説」(本浜秀彦)より
本書には,この戯曲版を初めて収録しました.英語に翻訳された戯曲は先月,Living Spirit: Literature and Resurgence in Okinawa という本に収められて刊行されましたが,そのもととなる日本語版は未発表でした.詳しい経緯は著者の「文庫版あとがきに代えて」をご覧下さい.
本書所収の他の短編小説「亀甲墓」(66年),「棒兵隊」(58年),「ニライカナイの街」(69年)と併せてお読みいただくことで,現代の沖縄をめぐる諸問題を考える手掛かりになれば幸です.

读过 カクテル・パーティー 🌕🌕🌕🌕🌑
读了《鸡尾酒会》一篇,比冲绳作为受害者的主题更深一层,把美日中琉的关系浓缩成美国人、日本本土人、冲绳人和中国人同时存在的鸡尾酒会,几乎用对话串起整篇小说,后篇从第一人称转换为第二人称,言语间有种强烈的呼吁之感。通过加入中国的立场,更丰富了加害者与被害者之间的权力关系。主角在上卷提出的“侵略也同时带来了文化交流”的理论在结尾被自己反驳,“因为您没有受过伤害,所以体会不出这理论的破绽。”固然战争中的个人是承受着苦难的,但是如果无法反思国家在战争中肇事者和受害者的双重身份、放弃思考侵略和被侵略、压迫与被压迫的问题,忽略了政治不平等的个人友好最终也只是像鸡尾酒会一样是掩盖罪行的友好假面具。