Prema
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简介
「サードアルバムについて考える前に、自分に問いかけなければならなかった」。藤井 風は3作目のオリジナルアルバム『Prema』について、Apple Musicに語る。「このアルバムが自分の最後になったら? どんなものになってほしい? 何をしなかったら後悔する?」。前作『LOVE ALL SERVE ALL』から3年半の間に、彼は数々の功績を打ち立ててきた。国内ではスタジアムライブを大成功に収め、海外でも数度にわたるツアーを開催した。新曲がシングルとして発表されるたびに、そのメッセージは多くの人々の心を捉え、深い共鳴を呼び起こした。アーティストとしての名声は高まるばかりだったが、アルバム制作に向かう彼は苦悩の中にいたと告白する。「私は燃え尽きていた。何も言うことはなかったし、音楽のキャリアはいつ終わってもおかしくなかった」。そして出口の見えない迷路をさまよい、何度も自分に問いかける中で、彼は自分の中に確かな声を聴いた。「私が見つけた答えは、私がクラシックと感じるお気に入りの曲でいっぱいの英語のアルバムを作ることだった」
グローバルな活動を志していた藤井は、2024年にアメリカの大手レーベル、Republic Recordsと契約。本作はロサンゼルスで制作が進められた。主なプロデュースは、NewJeansを手掛けたことで知られる韓国出身の250が担当。全編英語による歌詞には一貫して、彼が葛藤の果てにつかんだ実感が込められ、その思いはタイトルにも刻まれている。「『Prema』とはサンスクリット語で無私の、霊的な、至高の愛を意味する」と藤井は説明する。「この言葉はいつも私の心のそばにあり、このアルバムの名前もそうしなければならなかった。なぜなら、そのような純粋な愛からのみ、神は私にこのプロジェクトを完成させてくださると分かっていたから。人生のある時期、このアルバムを神が完成させてくれるよう毎日祈った。なぜなら私は自分ではやりたくなかった。彼は彼がしたことをしたのだ」。そして生み出された9曲には、世界への愛と祈りが確かに息づいている。ここからは藤井自身に全曲の解説をしてもらおう。
<b>Casket Girl</b>
元々は「Basket Boys」というタイトルで、FIBAバスケットボールワールドカップのテレビ放送のために曲を書いているときに生まれた。ロサンゼルスのスタジオにこもっていたことが、どういうわけかアーティストとして活動を続けるのに十分なエネルギーを与えてくれた。たくさん足掻いたが、最終的には希望のようなものを見つけ、その気持ちはそのままこの曲に反映されている。
<b>I Need U Back</b>
これもまた私の燃え尽きた状態や、人生の新しい方向性への渇望を直接的に表現している。Jimmy Jam & Terry Lewisの1980年代後半から90年代前半のサウンドプロダクションにインスパイアされている。大きなビートと情熱的なメロディ、この最新のプロジェクトを始めるには、あのエネルギーを取り戻す必要があった。アルバムの中で最もパーソナルな曲といえる。
<b>Hachikō</b>
私の遊び心と、新しいことに挑戦する意欲を表している。ビートから曲を作ったことはなかったが、どうしたことか彼ら(制作チーム)は私にそれをさせてくれ、クールでスタイリッシュに仕上がった。ハチ公とは、亡くなった飼い主を9年以上も待ち続けた忠誠心のある犬の名前。
<b>Love Like This</b>
グウェン・ステファニーの「Cool」にインスパイアされたこの曲は、私の脳内に7年以上存在していた。このアルバムで一番古い曲。このクレイジーな世の中において、これが想像上のユートピアのように感じられることを願っている。このような愛「Love Like This」は外ではなく、私たちの内側に存在している。
<b>Prema</b>
「Prema」というタイトルの曲を必要としていた。そして神は求めた時に与えてくれた。この曲は音楽的にも歌詞的にも、曲が勝手に書いてくれたような気がする。私は降伏し、そしてこれはオーガニックにやってきた。私のハイヤーセルフと私は、この曲の中で自分たちの自己紹介をしている。
<b>It Ain’t Over</b>
私は自分の音源でサックスを演奏したことはなかったが、プロデューサーの250がそれを提案してくれて、この曲を親密で温かいものにしてくれた。もし私の大切な誰か/何かが永久にいなくなってしまったら? 私はきっと空っぽな部屋でこの曲を再び歌うのだろう。
<b>You</b>
これらの歌詞をShy Carterと共に書いたのは美しい経験だった。彼は純粋な自分でいること、私が聴きたいものを歌う勇気をくれた。そしてそれがこれだ。R&Bのグルーヴにポジティブで気持ちを高めるメッセージが満ちている。これこそ私が音楽から聴きたいものだ。
<b>Okay, Goodbye</b>
そしてこれもまた、まさに私が聴きたいもの。私はいつも手放すことの大切さを歌ってきた。そして今のところこの歌が一番のお気に入り。私たちはやがてこの世のすべてに別れを告げなければならない。そしてこのビタースウィートな曲がカジュアルにその手助けをしてくれることを願っている。
<b>Forever Young</b>
このメロディがバリ島で私の体に入ってきた時、やっとこのアルバムを完成させることができると思った。この曲は欠けていた最後のピースのようだった。楽曲「Prema」のように、この曲もほぼ曲自身が書いてくれて、私はその神聖な体験についてこの中で歌っている。もう心配することはない、お祝いの時だ。
tracks
Casket Girl
I Need U Back
Hachikō
Love Like This
Prema
It Ain't Over
You
Okay, Goodbye
Forever Young