Sicks
豆瓣
简介
89年、吉井和哉(vo)、廣瀬洋一(b)、菊地英昭(g)、菊地英二(dr)という最強のラインナップが揃う。デヴィッド・ボウイ、マーク・ボランをあからさまに意識した吉井のグラマラスなイデタチ、70'sロック・サウンドを基調としながらも歌謡曲的な湿り具合をもち合わせた楽曲、圧倒的な演奏力(過去メジャー・デビュー経験者有り)で、アッという間に人気を獲得、都内ライヴハウスを熱狂の渦へ。注目すべきは、このころすでに彼らの音楽性は大筋確立されていたという点だろう。
一介のロック・バンドであった彼らが、現在のようなビッグ・アーティストへ飛躍する足掛かりとなったのは、95年発表の4thアルバム『スマイル』である。以前に比べ、コンセプチュアルでシリアスな作家性は一歩後退し、大衆的なポップ性が格段にアップ、初のヒット作となった。また、偏執的なまで性にこだわった吉井の詞世界がいっそうの輝きを帯びてきたのもこの頃である。その後は、「太陽が燃えている」「JAM」とヒットを連発。5thアルバム『フォー・シーズンズ』はチャート第1位を記録した。名実ともにスーパー・バンドとなった彼ら、97年には6thアルバム『SICKS』を憧れの地・イギリスでリリース、世界進出への一歩を踏み出した。そして99年、UA関連のワークでお馴染みの朝本浩文をプロデューサーとして迎え、シングル「バラ色の日々」をリリース。まったく異質で新しい血(=朝本)を取り込んだ本作は、今までになくリアルで生々しいサウンド(特にスネアの音)が印象的であり、あたらしいステージへ飛び立とうとする彼らの意思表明にも受け取れるナンバーであった。00年には試行錯誤の末、快心作『8』を生み落とし、新章へと突入していく。
がしかし00年11月、彼らは01年1月8日の東京ドーム公演をもって活動の一旦休止を宣言。そして04年7月をもって、正式に解散したことが発表された。
tracks
1. レインボウ・マン
2. アイ・キャン・ビー・シット,ママI Can Be Shit, Mama
3. 楽園
4. TVのシンガー
5. 紫の空
6. 薬局へ行こうよ
7. 天国旅行
8. 創生児
9. HOTEL宇宙船
10. 花吹雪
11. 淡い心だって言ってたよ
12. 見てないようで見てる
13. 人生の終わり~フォー・グランドマザー(For Grandmother)