ハルトライブ

2010年の今年、UAはデビュー15周年を迎える。「15周年といっても、それはあくまで通過点。15年のキャリアなんて、まだまだでしかない云々」といったニュアンスのことを彼女自身話している。しかし、この浮き沈みの激しい音楽業界の中で15年の歴史を刻む事自体並大抵のことで無いのは無論のこと。
この15年を振り返りUA最大の魅力を想うと、それはやはりUA自身の歌に込める表現力にあるのではないだろうか。ただ上手いシンガーなら幾多もいる。しかし、曲のテーマおよび歌詞の世界やサウンド etc 全てをプロデュースし、表現してみせることに天才的な輝きとオリジナリティーを発揮する。それがUAをUAたらしめている所以だ。
今作品の狙いは、そんなUAの15年の歴史の中で、ファンからのリクエストも踏まえつつベストな曲をセルフカバーする。しかも、ただスタジオでレコーディングするのではなく、一般のオーディエンスの前で”公開”レコーディングをするということである。バックを固めるのはここ数年、UAと活動をともにする名うてのミュージシャン達。緊張感と一期一会の精神。”現在（いま）”のベストテイクをすることで、改めてUAの魅力を再確認できれば幸いだ。