ベスト・アルバム
豆瓣
简介
2002年1月1日、日本人としてはじめてウィーン・フィルハーモニーのニューイヤー・コンサートを指揮した小澤征爾。そのウィーン・フィルはもちろん、ベルリン・フィル、ボストン交響楽団など、世界の名オーケストラを指揮して名演奏を録音してきました。このアルバムは数多くの名盤の中から、名演中の名演を選りすぐった究極のベストです。
指揮者のベスト盤がありがたいのは、一流オーケストラの演奏を1枚のCDで聴き比べられるというところだ。その点において、このアルバムはまさに理想的ともいえる内容になっている。切れがよく、原色の明るさがあり、スピード感にあふれたボストン交響楽団。柔らかく、ナチュラルで、落ち着いたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。軽やかでノン・シャラン、ノリのよさで勝負するパリ管弦楽団。緊密で重心が低いのに滑らかなベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。華やかできびきびとしたフランス国立管弦楽団。そして日本人ならではの湿度や潤いを感じさせるサイトウ・キネン・オーケストラ。食事にたとえていうなら、世界各地から集められた最高の素材を使い、小澤シェフが腕をふるったコース料理を食べているようなものだ。
もちろん、厳選された素材があれば誰にでも素晴らしい料理がつくれるというわけではない。そのコース料理には、料理人の個性が1本しっかり通っていなければならないのだ。では、小澤シェフの個性とは、表現の癖とは、彼が指揮するどのオーケストラにも押される刻印のようなものとは何だろう。それをこの1枚で十分に知るのはちょっと無理だろうが、たとえば、フレーズを紡錘形にふくらませるのが好きな点だとか、曲のクライマックスに向かうとともに表現が壮大になり、無限にスケールアップしていくような印象を与える点などは感じ取れるだろう。(松本泰樹)
tracks
1. R.シュトラウス : 交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》から 冒頭部分
2. ドヴォルザーク : 交響曲第9番《新世界より》から 第2楽章
3. チャイコフスキー : 組曲《くるみ割り人形》から 花のワルツ
4. ホルスト : 組曲《惑星》から 木星
5. ワーグナー : 楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》から 第1幕への前奏曲
6. リムスキー=コルサコフ : 交響組曲《シェエラザード》から 若い王子と王女
7. ビゼー : 歌劇《カルメン》から 序曲
8. モーツァルト : 《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》から 第1楽章
9. ベートーヴェン : 交響曲第5番《運命》から 第1楽章
10. マーラー : 交響曲第2番《復活》 第5楽章から 「よみがえるだろう、わがちりよ」