出逢い~我が心の歌~
豆瓣
简介
テノール歌手の新垣勉が、美空ひばりや布施明、シューベルツ、イルカらのヒット曲を取り上げたカヴァー集。小細工をせず、誠実に曲と向き合う姿勢はアルバムの最初から最後まで一貫しており、おおらかな歌いぶりが印象的だ。過剰な思い入れをせず、さらっと歌っているようにきこえるが、かえってそれがあたたかさを感じさせる。
ピンと張った強い響きの声ではなく、ざっくりとした手ざわりを感じさせる親しみやすい声なのも、こうした曲を歌うのに向いているのだろう。どっしりとしてゆるがない安定感。押し付けがましさのないさわやかさ。人の心を一気につかんで揺さぶるのではなく、じんわりと包むようにゆっくりと訴えかけていくのが彼のスタイルだ。華やかさより落ち着き、激しい感情移入より中庸を心得た表現。
もちろん、細やかさがないわけではない。たとえば静かな中にも万感の思いがにじみ出る「遠くへ行きたい」。全編に悲しみをたたえ、ロシア民謡を思わせるメロディー・ラインをもつこの曲を、新垣は1つ1つの音に心を込めてじっくりと歌いあげる。
あるいは、アルバムの最後に置かれた「また逢う日まで」。オリジナルではリズムに乗ってエネルギッシュに歌われたこの曲が、ここでは意外にもスローなテンポに設定されている。新垣は、そのアイディアに雄々しく深みを感じさせる表現でこたえ、スケールの大きなバラードとして新たな生命を吹き込んだ。(松本泰樹)
音楽活動と並行し、幅広い社会福祉活動を行なっている盲目のテノール、新垣勉が、彼の不遇な時代を支えてくれた思い出の名曲を歌い上げる感動のアルバム。
tracks
1. 愛燦燦(小椋佳)
2. 芭蕉布(普久原恒勇)
3. 戦争は知らない(加藤ヒロシ)
4. 白いブランコ(菅原進)
5. 風(端田宣彦)
6. 見上げてごらん夜の星を(いずみたく)
7. さらば青春(小椋佳)
8. なごり雪(伊勢正三)
9. きみの朝(岸田智史)
10. 花のメルヘン(敏トシ)
11. シクラメンのかほり(小椋佳)
12. 野に咲く花のように(小林亜星)
13. 遠くへ行きたい(中村八大)
14. また逢う日まで(筒美京平)