世界史のなかの台湾植民地支配

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世界史のなかの台湾植民地支配

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ISBN: 9784000610735
作者: 駒込武
publishing house: 岩波書店
发行时间: 2015 -10
装订: 単行本
页数: 896

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台南長老教中学校からの視座

駒込武   

简介

一八八五年、英国の宣教師が台湾に設立した台南長老教中学校は、複数の帝国間の角逐のなかで折り重なる暴力にさらされながら、「台湾人」という集合的主体のよりどころとなっていく。本書では主に林茂生(一八八七‐一九四七)の活動に焦点をあて、学校の自治的な管理運営のために帝国主義と幾重にも対峙したその軌跡をたどることで、帝国日本による台湾植民地支配の歴史的意味を世界史的な脈絡において問い直す。

目录

凡例
序章――帝国のはざまから考える
第Ⅰ部 台湾植民地化の過程――帝国主義体制下における文明の秩序
第一章 大英帝国からの使者(メッセンジャー)――イングランド長老教会と中国・台湾
第一節 イングランド長老教会の起源
第二節 ヴィクトリア朝の「成り上がり者」――ヒュー・マカイ・マセソン
第三節 台湾宣教の始まり
おわりに――文明への「改宗者」たち
第二章 「軽蔑された帝国」の担い手――帝国日本の台湾領有と英国
第一節 「ワン・オブ・ザ・マセソン・ボーイズ」――伊藤博文
第二節 台湾の軍事占領と日英関係の軋み
第三節 帝国の「共存共栄」
おわりに――英・日・台の三角関係とその再調整
第三章 「番仔教」を奉じる人びと――日本植民地支配下の長老教会
第一節 清朝の「棄地遺民」――李春生
第二節 台湾基督長老教会の信徒たち
おわりに――総督府と信徒のあいだの潜在的火種
◆第Ⅰ部小括――植民地支配とは何か
第Ⅱ部 「台湾人」という主体――植民地支配下における自治的空間
第四章 台南長老教中学校の変貌――英国母教会の「出店」から「本島の学校」へ(一九〇〇― 一〇年代)
第一節 「開化文明」のための教育
第二節 台湾人による中学校設立運動の展開
第三節 台南長老教中学校の普通教育機関化
おわりに――教育の公共性をめぐる問いかけ
第四章補論 第一次台湾教育令における私立学校の位置――台湾人の教育熱の行方
第一節 私立学校排除条項の制定過程
第二節 私立学校をとりまく状況
おわりに――台湾人の「向学心」をめぐる攻防
第五章 抗日運動のなかの台南長老教中学――「台湾人の学校」という夢(一九二〇年代)
第一節 第二次台湾教育令と私立学校規則
第二節 「台湾人本位の教育」を求めて
第三節 「優勝劣敗」への懐疑――生徒たちの経験
おわりに――同化圧力を減衰させる空間
第六章 林茂生における「公教育」構想――内部観測としての歴史叙述
第一節 台湾における教育の歴史と現在への問い
第二節 教育研究と帝国主義
おわりに――「政治的解放なきコスモポリタニズム」の先へ
◆第Ⅱ部小括――自治的空間とは何か
第Ⅲ部 全体主義の帝国――戦時期における「内部の敵」
第七章 上智大学・大島高等女学校排撃運動の波紋――台湾・内地・朝鮮を横断する震動(一九二九―三三年)
第一節 内地キリスト教界との連絡
第二節 軍部によるキリスト教系学校への圧力
第三節 台南長老教中学における「不幸な分断」
おわりに――上智大学事件がもたらしたもの
第八章 台南長老教中学排撃運動――自治的空間の圧殺(一九三四年)
第一節 「非国民を膺懲せよ」――排撃運動の展開過程
第二節 排撃における重層的主体
第三節 「激しい憎しみの嵐」の爪痕
おわりに――人種主義的な暴力の実践
第九章 淡水中学排撃運動――「台湾フアツシヨ」の台頭(一九三五―三六年)
第一節 台湾軍が「山を下りる」とき
第二節 「大英帝国立淡水中学」――台北州による接収への道のり
第三節 戦時総動員体制への組み込み
おわりに――大英帝国と帝国日本のはざま
第一〇章 崇実 学校・同志社排撃運動への波及――全体主義という閉域(一九三五年以降)
第一節 朝鮮における崇実学校等排撃運動
第二節 同志社排撃運動と内地キリスト教界
第三節 「国家神道」をめぐる宣教師の視線
おわりに――台湾・朝鮮と内地の落差が意味するもの
◆第Ⅲ部小括――全体主義とは何か
終章――林茂生と二・二八事件,あるいは中断された夢の続き
あとがき

巻末付表
図版出典一覧
日文要旨・英文要旨・中文要旨
人名索引・事項索引

其它版本 (1)
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