探偵小説の様相論理学

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探偵小説の様相論理学

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ISBN: 9784523265061
作者: 小森健太朗
出版社: 南雲堂
发行时间: 2012 -5
价格: 2,700
页数: 296

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小森健太朗   

简介

“モナド(個世界)”の“ロゴスコード”が“モナドロギー”=“セカイ系”となるのに対し、モナド的な探偵小説ははたして成り立つのか?還元公理によって主体の唯一性を保証する論理観のもとでこそ、唯一の真理を特定する探偵小説が成立する。しかし、現在性を反映した、ループする時間、分岐し複数化する主体のもとで、たったひとつの真理を決定する探偵小説は極めて成立しにくくなっている。“セカイ系”的、モチドロギー的な探偵小説ははたして成立するのか、それとも別の探偵小説の形態の可能性はあるのだろうか。現代の最先端のミステリ作品と、分析哲学の様相論理をつきあわせる、スリリングな現代思想的探偵小説論。

contents

第一部 ロゴスコードの変容と探偵小説
第一節 二一世紀的推理法の諸潮流
第二節 社会派の輪郭、本格派の光と影――戦後探偵小説史一九六一~一九八五
第三節 一九九六年以降の探偵小説ジャンル新人の輩出と動向
第四節 ゼロ年代のミステリの行く末
第五節 仮想されたミステリの系譜
第六節 モナドの相のもとで
第七節 石持浅海作品における未来予持とロゴスコード
第八節 歌野晶午におけるロゴスコードの変容と21世紀探偵小説
第二部 探偵小説と様相論理
第一節 ラッセル論理学における記述理論と還元公理
第二節 ラッセルの論理的原子論
第三節 様相論理をめぐる諸相
第四節 還元公理に基づく探偵小説、それと対照的な様相論理と可能世界による物語群
第五節 ラッセル以後の分析学派における可能世界論と様相論理
第六節 可能世界の論理をめぐって
第七節 デヴィッド・ルイスの可能世界論
第八節 クリプキの可能世界論
第三部 探偵小説論への様相論理学的適用の試み
第一節 モナドロギーからみた〈涼宮ハルヒの消失〉――谷川流論
第二節 モナドロギーからみた舞城王太郎
第三節 『綺想宮殺人事件』とゲーデル問題
第四節 『火我』論、スーフィズムとセカイへ通じる道

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