虹的娜塔莎 本公演版
豆瓣
简介
昭和7年、戦争の影が射してきたというものの、日本はまだ平静を保ち、昭和の文化はひとまずの成熟と豊かさを見せた時のこと。
帝都シンフォニーの後援者である男爵呉竹公弥は病の床から、娘梅子のフィアンセ 新進気鋭の指揮者三条薫に重大な頼みごとをする。その昔、ロシアの女性との間に生 まれた娘がいる。上海でその娘を捜してくれないかと……。
彼女の母アナスタシアはオペラ座で活躍する歌姫であったが、皇女と親友の間柄で あったため、革命が起こった時娘を公弥に託し、皇帝一家とともに消えたのである。 すでに妻子がある公弥はその娘ナターシャを育てることができず、知り合いの日本人に引き取ってもらったという。
密かな命を受け、マネージャーの長岡と上海に飛んだ三条はホテルのジャズクラブ で歌う美少女に出会う。魔都上海で混血と蔑まれながらも男子のようにたくましく生 きる少女……それがナターシャであった。彼女は食堂を営む栗崎夫妻のもとで息子の 武志と兄妹同様に育てられていたのだ。三条の指揮するコンサートに招待されたナタ ーシャは突然の代役でその美声を披露し大喝采を浴びた。そして、三条はナターシャ こそ捜し求めていた少女だと気付き、男爵との約束を果たすためにも、また彼女を一 流のプリマドンナに育てたいとの願いもあって日本行きを強く勧めるが、武志が止め に入る。武志は妹として以上にナターシャのことを想っていたのだ。あきらめ切れず 彼女に船の切符を渡し去っていく三条。ナターシャはもう三条に会えないと思うと言 いようのない寂しさにとらわれ、日本行きを決意する。
だが、日本に着いてからのナターシャはつらいことばかり。呉竹家では使用人扱い そして三条との仲を疑う梅子。やっと音楽学校に通えることになった時、男爵も死ん でしまう。ナターシャは思いあまって呉竹家を飛び出す……。