東洋文学
菅家文草 豆瓣
菅家文草
作者: [日本] 菅原道真 出版社: 勉誠出版 2008 - 9
内容紹介
菅家文草(かんけぶんそう)
十二巻三冊、明暦二年写・藤井懶斎自筆奥書本
菅原道真の漢詩文集。900年(昌泰3)8月、醍醐天皇の求めに応じて菅家三代の家集(祖父清公の『菅家集』六巻、父是善の『菅相公集』十巻、道真の『菅家文草』十二巻)を編纂して献上した。本書は、作品の質の高さはもちろんのこと、道真が自ら、この時点までの漢詩文を集めて編纂し、それがほぼ原形のまま伝わっていて、しかも前半の漢詩部分は、11歳の処女作からその生涯の絶頂期までの作品をほぼ編年体の形をとって配列しているところに貴重な価値がある。川口久雄『菅家文草・菅家後集』(日本古典文学大系/岩波書店)が、現在唯一の注釈書で、本文の多くを川口文庫本に拠っている。この川口文庫本は青表紙三冊本で、第一冊は巻一から巻四、第二冊は巻五から巻八、第三冊は巻九から巻一二。第一冊と第二冊の奥書に「民暦二年丙申六月写之 懶斎」とあり、第三冊の奥書からはさらに、加賀藩儒室鳩巣と親交のあった京都の儒者藤井懶斎が、松雲公(加賀藩第五代藩主前田綱紀)所蔵の本で第一・第二冊を書写したことが知られる。現存する『菅家文草』の中では二番目に古い1665年(民暦2)の書写で、巻一には傍訓・返り点、巻七~十にはヲコト点を加える古態を存している。