高鈴は過去様々、オリジナリティ高い楽曲を発表してきた。その中でも今回のコンセプト、世界観は郡を抜いていると言えるだろう。クラシックとポップスの融合は難しいとされてきた中、見事にそれを独特の世界観で表現した。また大半を自らがレコーディングしたサウンドは高鈴が今最も出したい音としてリスナーにストレートに届く作品に仕上がっている。タイトル曲「新世界」のミュージックビデオがその世界観を見事に再現している。収録曲「ただひたすらに」では、ライブさながら歌とギターの同録でより言葉の強さ儚さを見事に表現しているのも今や珍しい手法となってしまったが、もはや高鈴サウンドの醍醐味とも言える。高鈴とオーケストラ、新しいサウンド世界への挑戦、まさに“新世界"。ジャンルのくくりのつかない高鈴サウンドが存分に詰まった一枚となった。

前作のアコースティック感を残しつつ
今作は全体のスケールが大きく感じられる。
フルアルバム「砂の時間」は、より高鈴の
原点に帰る、そんな印象のアルバムに仕上がっている。
1997年の結成初制作楽曲｢痕を残して」や
BS朝日『いつも、ロハス日和』のエンディングテーマに
起用された「あの家へ帰ろう」など全８曲収録。
現代を生きる全ての人々へ、”投げかける”
今回もそんな傑作作品に仕上がっている。

アナタの日々のウタにしてください。泣けるほどしみて来るこの唄声に救われます。高鈴約2年半振りの、オリジナルアルバム。TX系アニメ『夏目友人帳』のエンディング・テーマ「愛してる」他を収録したアルバム。胸の奥の奥まで行き渡るこの声に、奏でられる、優しく、語り掛けるようなこの音色に必ず救われます。