矢野真纪
活在这世界 豆瓣
矢野真紀 类型: 摇滚
发布日期 2002年11月27日 出版发行: Toshiba EMI
不条理なこの世界に翻弄され続ける自らの苦悩を、時にグロテスクなまでに生々しく描き出した歌詞。喜怒哀楽を包み隠すことなく、情念たっぷりに吐き出していくヴォーカル。歌うことを通じて自己を解放していく彼女のシンガーとしての在り方は、やはりアラニス・モリセット以降のものなのだろう。プロデューサーに寺岡呼人を迎えたこのサード・アルバムを聴いてまず感じたのはそんなことだった。楽曲は、全11曲中5曲で矢野自身が作詞/作曲を手がけているほか、GREAT3の片寄明人や寺岡呼人らも作曲で参加。どの曲も、彼女の奔放なキャラクターを活かす方向に作用していて、曲調と唱法がうまくマッチしているとところがいい。ただ、よく聴くと音作りもアレンジもヴォーカルも意外にソツがなく、やや優等生的な印象も受けてしまう。もちろんそれは、聴きやすく耳馴染みがいいということでもあるのだが、個人的には、どうせならもっと極端にメーターを振りきってしまったらいいのに、と思う場面もあったりする。
爱的颜色 豆瓣
矢野真紀 类型: 摇滚
发布日期 2003年3月26日 出版发行: EMIミュージック・ジャパン
和菓子付きライヴ{茶会}でも話題の矢野真紀。『この世界に生きて』から4ヵ月という短期間でリリースするミニ・アルバム。フォーク風の曲など、バラエティ豊かな5曲を力強い歌声で。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
誤解を恐れずに言うならば。中島みゆきの後継者がいるとしたら、矢野真紀しかいないと思うのだ。感情がほとばしるような歌声と赤裸々に気持ちを綴った歌詞は、むしろ鬼束ちひろと共通するものがあるかもしれない。サウンド面だって、中島みゆきのそれとはかけ離れている。けれど、今作での(1)や(2)は、喩えるなら私にとって21世紀版の「わかれうた」であり「ひとり上手」なのである。わずか4ヵ月のインターバルでリリースされる本盤は、5つの恋と人生が濃縮された5枚目のアルバムだ。前作『この世界に生きて』と同じく、プロデュースは寺岡呼人。共同プロデューサーの藤井謙二とともに、実に丁寧なアレンジを施している。前作のカーテン・コールとも解釈できるが、芯の強いロックでありながらアコースティックの音色を大切にした本盤は、シンガー・ソングライター&ヴォーカリストとしての彼女の才能と実力を存分に味わえる仕上がりになった。まさに“うたうたい”の名にふさわしい秀作である。 (岩田祐未子) --- 2003年04月号