MakiYano
活在这世界 豆瓣
矢野真紀 类型: 摇滚
发布日期 2002年11月27日 出版发行: Toshiba EMI
不条理なこの世界に翻弄され続ける自らの苦悩を、時にグロテスクなまでに生々しく描き出した歌詞。喜怒哀楽を包み隠すことなく、情念たっぷりに吐き出していくヴォーカル。歌うことを通じて自己を解放していく彼女のシンガーとしての在り方は、やはりアラニス・モリセット以降のものなのだろう。プロデューサーに寺岡呼人を迎えたこのサード・アルバムを聴いてまず感じたのはそんなことだった。楽曲は、全11曲中5曲で矢野自身が作詞/作曲を手がけているほか、GREAT3の片寄明人や寺岡呼人らも作曲で参加。どの曲も、彼女の奔放なキャラクターを活かす方向に作用していて、曲調と唱法がうまくマッチしているとところがいい。ただ、よく聴くと音作りもアレンジもヴォーカルも意外にソツがなく、やや優等生的な印象も受けてしまう。もちろんそれは、聴きやすく耳馴染みがいいということでもあるのだが、個人的には、どうせならもっと極端にメーターを振りきってしまったらいいのに、と思う場面もあったりする。