白土三平
お仙 豆瓣
作者: [日本] 白土三平 小学館 2001 - 5
▼第1話/首の男〔エスキモー編〕▼第2話/羊飼いトリア〔インド編〕▼第3話/山女魚(やまめ)(聴耳草紙より)▼第4話/馬婿〔日本編〕▼第5話/狼石(聴耳草紙より)▼第6話/お仙〔日本編〕▼第7話/赤沼〔日本編〕●あらすじ/あるところに漁師の兄弟がいた。二人は仲が良く、いつも協力し、お互いを尊重しあいながら暮らしていた。だがある時、近所に住む「お仙」という美しい女性に出会った二人は、ともに心奪われてしまう。嫉妬と疑心暗鬼から、いがみあうようになってしまった彼らは、遂に船の上でケンカを始め、襲ってきた嵐に飲まれてしまった。幸い二人は命を落とすことはなく、浜に打ち上げられるが、そこで自分たちの愚かさに気づく。とはいえ、お仙のことは諦めきれない。二人は思い悩んだあげく、許されざる行動を起こしてしまう…(第6話)。●本巻の特徴/数々の力作を生んできた『神話伝説シリーズ』の最終巻。男女の愛と兄弟愛の葛藤を描いた表題作「お仙」をはじめ、「山女魚」「馬婿」など、日本の民間説話に素材やアイディアを求めた5編と、外国の神話伝説をもとにした「首の男」「羊飼いトリア」の2編を収録している。初出は「首の男」「羊飼いトリア」「山女魚」1979年、「馬婿」「狼石」「お仙」「赤沼」1980年。なお引用されている「聴耳草紙」というのは、東北・遠野出身の民族学者・佐々木喜善が、自分の故郷に伝承されている伝説を採集した記録である。●その他のデータ/巻末に、国際日本文化研究センター教授・小松和彦氏によるエッセイ「常民の心性への接近」を収録。
白土三平異色作品集 (11) 豆瓣
作者: [日本] 白土三平 小学館 1980 - 5
▼第1章/ワタカ▼第2章/風狗<第1話>▼第3章/風狗<第2話>▼第4章/風狗<第3話>●登場人物/ユキ(働き者の若い娘)。ユキの父(女房がいなくなって以来、自堕落になっている)。領主(白馬を欲しがっている)●あらすじ/その昔、農民にとって牛馬を失うことは死を意味した。馬を買うためにユキの母は身を売られていった。放蕩者の父の代わりに身を粉にして働くユキは、母が白馬へと姿を変えた夢を見た。ある雪の日、ユキの前に夢の白馬が現実に姿を現すが、駆け去っていく。それから歳月がたち、父に身を売られそうになったユキは、山奥へと逃げ込み夢の白馬と再び会えることを祈るのだが・・・(第1章)。▼今は昔、達智門に野犬にも襲われず、いつまでたって元気な捨て子がいた。この不思議な捨て子を不審に思った男が、物陰から様子をうかがっていると、夜ふけに大きな白犬が現れた。なんとその白犬が赤ん坊を養っていたのだった(第2章/風狗<第一話>)。
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出版社からのコメント
少女・ユキが追い求める母は、白い馬になっていた!? 幸せを破られた二人が変身した魚とは? 奈良県に伝わるワタカ伝説の謎に迫る!!