甲田学人
断章のグリム〈9〉 豆瓣
作者: 甲田学人 (著) / 三日月かける (イラスト) アスキーメディアワークス 2008
『―お姉ちゃん』悲嘆と暗闇の中で泣いていた金森梢枝の背後から、突然少女の声が囁かれる。背後の闇から聞こえてきた、小さく、くぐもった、しかし異様にはっきりと聞こえた声。忘れもしない、忘れるわけもない、しかし記憶の中以外ではあってはならない、死んだ妹の、“声”。金森琴里の自殺を発端に、徐々に悪夢が浸触していく海辺の街。だが蒼衣は、ユリと物語の行方が分からぬまま、雪乃を置いて、地元の普通の日常に戻らなくてはいけない。琴里の恋人だった臣と幼馴染みの一真を護るために必死な雪乃。そして悪夢は、雪乃を心配する蒼衣の予想を大きく裏切り、拡散していく―。鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第九幕。
2024年7月7日 已读
解答其实挺好猜的,巧妙借用了对童话版本的考据,比较有创意!结局部分的友情太纯粹了让人想哭(其实上册一开始就有点能想到如果展开结局会怎样)
甲田学人 轻小说
断章のグリム〈8〉 豆瓣
作者: 甲田学人 (著) / 三日月かける (イラスト) アスキーメディアワークス 2008 - 8
七月初め。金森琴里が自殺した。恋人の石田臣は、その理由について自分を責めていた。琴里の机の上に置かれた花瓶の前で落ち込み悩む臣。やがて、無言のまま乱暴に一本の白いユリを引き抜き、立ち去っていく。机の上にこぼれた水が広がり、その上に人間の足跡が浮かび上がったことに気づくこともなく―。人魚姫の“泡禍”事件から二ヶ月。一人残された海部野千恵を見舞いに、蒼衣は雪乃と離れ、再び海辺の町を訪れる。そして、蒼衣の目の前で繰り広げられたのは、琴里の母親の惨劇。彼女の死を悼み臣が持ち帰った白いユリは、決して枯れることもなく静かに風に揺れていた―。鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第八幕。
2024年7月7日 已读
好久没读--轻小说确实轻,不到一小时就读完;上册的人物关系写得真好,童话衍生出的考据也喜欢!
甲田学人 轻小说
断章のグリム〈7〉 豆瓣
作者: 甲田学人 (著) / 三日月かける (イラスト) アスキーメディアワークス 2008 - 4
時槻風乃は、知っている。この世界と全ての存在は、常に『痛み』という火によって、焼かれ続けている。幼い頃に火傷した時、火という物の本質は『痛み』であると学んだ。―火は『痛い』もの。そして、彼女に燻り続けていた『火』と『痛み』への思索は醸成され、一つの結論へと―。時槻雪乃のクラスメイトの古我翔花は、継母との確執により、いつも雪乃の家で泣いていた。死んだ母親の居場所を、形見の指輪を守りたいが、翔花は悔しさと悲しみに明け暮れて泣いていた。そんな時、ゴシックロリータに彩られた人形的な美しさを持つ風乃に出会い―。悪夢の短編連作型で贈る幻想新奇譚。
2017年6月28日 已读
从短篇集的角度讲不错,但是失去了之前长篇伏线给人的爽快感,下金蛋的母鸡尤其不错。三星半。
甲田学人 轻小说
断章のグリム〈6〉 豆瓣
作者: 甲田学人 (著) / 三日月かける (イラスト) メディアワークス 2007
街灯の明かりも届かない細くて暗い袋小路。暗闇の中から流れ出すのは、鼻の奥を突き、口から胸へと流れ込む生臭い湿った鉄の匂い。そして、墨に沈んだような暗い路地に浮かび上がるように、真っ白な裸の手足が無造作に転がっていた。その前にしゃがみ込んでいたのは、小柄な少女の影―。“泡禍”解決の途中で怪我を負い、意識不明の重体に陥った雪乃。彼女の重荷をなくすため、蒼衣は単身、未だに手がかりの見えぬ謎へと立ち向かう。徐々に『赤ずきん』の欠片は繋がっていくのだが、この街の狂気は想像を遥かに超えていた。失踪事件を発端とした悪夢の結末に待っているものとは―!?鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第六幕。
2016年7月30日 已读
我觉得是我读到目前为止,这个系列悬念和解释做的最棒的一作——前面的伏线布设非常好!结局有些难过——可怜飒姬嘤嘤嘤。
甲田学人 轻小说
断章のグリム〈5〉 豆瓣
作者: 甲田学人 (著) / 三日月かける (イラスト) メディアワークス 2007 - 7
小さな森の中。小さな神社へと続く、石と根だらけの細くて狭い、暗い道。前を行く友人の律子に追いつこうと、危なっかしい歩みで必死に足を進める愛。そして彼女は、神社を目前にした石段の上、律子の頭上にかかる朽ちた赤色をした鳥居から、死体の色をした真っ白な“腕”が垂れ下がるのを目撃した…。田上颯姫の妹が住む街で起きた女子中学生の失踪事件。“泡禍”解決要請を受けた雪乃と蒼衣の二人を待ち受けていたのは、愛の幼馴染みであり、雪乃へ敵意剥き出しの非公認騎士の少年だった。『赤ずきん』の予言を受けた“泡禍”は、静かに新興住宅地の町を蝕んでいく―。鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第五幕。
2016年7月30日 已读
终于读到小红帽啦!前篇的铺垫做的超级好——我还是喜欢飒姬啊!【虽然这么说其实前篇基本没出现吧】
甲田学人 轻小说
断章のグリム〈4〉 豆瓣
作者: 甲田学人 (著) / 三日月かける (イラスト) メディアワークス 2007 - 3
じりりりりりん!寺の敷地内にある住職一家の住居に、不意に電話のベルが鳴り響いた。くぐもった遠い電話の音は、音が夜に食い尽くされたかのような静寂の中を虚ろに繰り返して、響き続けた。誰も決して出ることなどなく、血と、腐った磯と、そして石鹸の匂いが混じったような、異様極まる臭いがただよう住居の中に―。神狩屋の婚約者の七回忌前夜、人魚姫の物語をなぞる惨劇は、蒼衣たちが訪れた海辺の町全体に広がっていく。そして、大量の泡に押し潰されるかのように、徐々に泡禍に巻き込まれていく蒼衣と雪乃。彼らが死の連鎖を誘う人魚姫の真相を知る時―。鬼才が贈る悪夢の幻想新奇譚、第四幕。
2016年7月3日 已读
还是觉得就那么回事。本次事件的悬念设计其实有点明显。。。不过人鱼姬割舌头部分的小设计比较有趣。。。
甲田学人 轻小说
断章のグリム〈3〉人魚姫 豆瓣
作者: 甲田 学人 アスキー・メディアワークス 2006
薄汚れた洗面台で、老女はいつものようにひび割れた石鹸を取り上げて、掌で揉み始める。乾いた石鹸はすぐにぬめりを取り戻し、白く濁った水がぬるぬると手にまとわりついて泡となって嵩を増やしていく。最後に一通り両手の表面を泡で拭った瞬間、それまでとは違う異様な感触が掌に伝わり、そして―。泡禍解決の要請を受け、蒼衣たちは神狩屋がかつて暮らしていたという海辺の町を訪れた。過去に例をみないほど町中に溢れ出す泡禍の匂いの中、彼らは神狩屋の婚約者だった女性の妹・海部野千恵に出会う。彼女は重度の潔癖性であった。奇しくも婚約者の七回忌を明日に控え、悪夢の泡は静かに浮かび上がる―。鬼才が贈る悪夢幻想新奇譚、第三幕。
2016年7月3日 已读
读起来倒是很快,其实泡沫部分的描写基本就是氢氧化钠溶液的腐蚀考吧23333。。。
甲田学人 轻小说
断章のグリム〈2〉 豆瓣
作者: 甲田学人 アスキー・メディアワークス 2006 - 7
2015年12月27日 已读
这一话是糖果屋了←__←,开始有点习惯这个系列特有的奇妙悲剧性结局,书本身也就是三星水准。这本的悬念设置还不如灰姑娘,猎奇度也一般。。。
甲田学人 轻小说
断章のグリム〈1〉灰かぶり 豆瓣
作者: 甲田学人 (著) / 三日月かける (イラスト) アスキー・メディアワークス 2006 - 4
曰く、この世界に存在する怪現象は、全て“神の悪夢”の欠片である。この悪夢の泡は人間の意識に浮かび上がると、急速に人の恐怖や悪意や狂気と混ざり合う。そして、現実世界を変質させながら溢れ出し、悪夢の物語を作り上げる。だが、浮かび上がった悪夢の泡が非常に大きかった時、個性が希釈されて物語の『元型』に近くなる。明示的、暗示的、様々な形で『昔話』や『童話』のエピソードに似たものになる―。普通であることが信条の白野蒼衣と、過去を引きずりつつ悪夢と戦う時槻雪乃。人間の狂気が生み出した灰かぶりの悪夢の中で出会った二人が辿る物語とは―!?鬼才が贈る幻想新奇譚、登場。
2015年9月5日 已读
好久没看书了,一不小心翻到了之前被推荐的系列。暗黑童话的部分很喜欢,但整个世界观设定也太脑洞了,故事还是不够饱满啊。四星水准作。
甲田学人 轻小说