鳥獣虫魚からのリリース作が高く評価された、福原希己江さんの自主制作での新作!!
全てギター弾き語りによる全4曲を収録。前作『のろのらのらねこ』よりも、柔らかなムードのなか、彼女の小気味良い歌心と微笑ましい愛らしさを味わうことのできる1枚になっています。溌剌さと穏やかさをあわせもつ歌声が本当に魅力的。
鳥獣虫魚からの前作『のろのらのらねこ』で香ばしく醸されていた、凛とした美しさと艶のあるまろやかさはそのままに、自主制作での今作は彼女のよりリラックスした表情―日常のなかの微笑やささやかな物思い―を垣間見るこのとのできるような1枚となりました。「青椒肉絲」、「ねこまんま」といった食べ物をテーマとした2つの曲では、まるでソニア・ローザのようなキュートなソフト・ボッサを爪弾いております。もちろん、「はねだ」、「できること」のといったフォーキーな楽曲での、青く澄んだ海に潜り込んでいくような深みある歌声も素晴らしい!前作同様、いや前作以上に、家での平熱の時間に流れてほしい歌となっております。

TBS系深夜ドラマ・小林薫主演「深夜食堂」で挿入歌として13曲目「思ひで」(オープニングで流れる歌)他が流れています。
人はなぜ悲しむのか。悲しみはどこからやってくるのか。悲しみを全身で噛みしめ、その在処を探り続けた一人の男の物語。鈴木常吉が自らの半生をひたすら凝縮し結晶させた珠玉の作品集。
「女々しさは微塵もないが、なんと悲しみに満ちあふれたアルバムだろうか。ビリィ・ホリディの『暗い日曜日』を聞いた時以来の衝撃を受けた。ショーゲキなどというといかにもだいそれた言い方かもしれないが、女の声はやはり悲しみの場面を限定しない。それが慰めになることもあるだろう。だが男の歌は、何度聞いても、しっかりと同じ光景しか提供してこない。男の『声』はやはり男の『顔』だからだろう。」(三上寛の解説より)
鈴木常吉 うた、ギター、アコーディオン 中尾勘二 クラリネット、サクソフォン 関島岳郎 チューバ、リコーダー ライナーノート 三上寛 カバー絵 鈴木翁二