音三昧II

2001年に発売された同タイトルのパート2。ドラムスのベテラン小山が、ギターの加藤崇之、ピアノの原田依幸、アルト・サックスの井上敬三、ベースの吉野弘志、テナー・サックスの登敬三、ヴォーカルのシューミーとデュオを繰り広げる。ヘタ打つと余計な音の羅列で終わるフリー系の演奏が多いが、さすがにそんなことはない。ひきしまったなかにそれぞれの持ち味もしっかり生かされている。静的な加藤と吉野、肉体性をともなった現代音楽とも言えそうな原田などなど、多彩な演奏で飽きさせない。 (後藤幸浩) --- 2001年11月号