機械仕掛乃宇宙
豆瓣
艺术家:
山田庵巳
出版发行:
自主制作
发布日期: 2012年5月25日
类型:
民谣
专辑类型: 专辑
专辑介质: CD
简介
「歌のひとつひとつの言葉が心に届いた。まるで宮沢賢治が音楽家になったよう。
シニカルなのにまっすぐ。相反するものが、彼の透き通る声でひとつになった。」(上原ひろみ)
人は「物語」を必要としている。現実はうまくいかないことも多く、生きることはそんなに簡単なことではないから、その難しい現実を受け入れるため、それでも少しでも前に進むため、人は、自分なりに、自分の心に寄り添える「物語」を紡いでいく。
山田庵巳のライブを初めて観た時、ああ、この人は、誰かが紡いでいった、だけど誰にも言えない自分だけの「物語」を歌っているのではないだろうかと思った。当然、歌は彼の言葉とメロディではあるが、それでもまるで、哀しみに包まれた誰かの心の中に深く降りていって、その底に沈んだ想いをひとつひとつそっと拾って歌にしているような、そんな印象を受けたのだ。そして歌は、その誰かへのエールのように響いた。つま弾く八弦ギターの美しい音色や高音に響く切なくも優しい歌声はそれに相応しく、彼が時に挟み込むクスリと笑えるユーモアさも、この社会を生きるために必要な、少しだけ心が強くなる魔法なのではないかさえと思った。
山田庵巳初のアルバムは、私があの日観たそのライブを収録したものだと聞く。確かにあのライブで感じたことは、同じ空間に同じ時間をともに「生きる」人がいる「ライブ」でなければ伝えられないのだという、山田庵巳のシンガーソングライターとしての意志でもあった。だから、あの日、彼が歌う「物語」を聴いて、ここからまた物語を紡いでいけばいいんだ、つまり、ここからまた生きていけるんだ、と、ほんの少し力強く思えたことを思い出したのだと思う。 川口美保(SWITCH)