近代日本「美学」の誕生
豆瓣
ISBN: 9784061597549
作者:
神林 恒道
出版社: 講談社
发行时间: 2006
-3
丛书: 講談社学術文庫
价格: 本体1,000円(税別)
页数: 320
神林 恒道
简介
美術とは?文学とは?
西欧人文学から巣立つ自前の芸術論の近代
フェノロサ『美術真説』と坪内逍遙『小説神髄』によって基礎を打ち立てられた日本の美学。岡倉天心は理念を実践的に展開し、森鴎外はハルトマンを武器に学問としての有効性を定着させる。明治以降、西欧から導入された美学はどのように咀嚼され、固有の美意識をどのように反映させてきたのか。絵画・彫刻・文学・音楽における芸術思想の流れを追う。
contents
第1部 美学と美術史
第1章 西洋に対する東洋――岡倉天心の芸術論
第2章 「日本」の美学の形成――フェノロサから天心へ
第3章 「日本美術史」と「東洋の理想」――美術史学の構想
第4章 森鴎外と「美学」――明治美学史への試み
第2部 芸術論の展開
第1章 青木繁と浪漫主義絵画――芸術の創造性を求めて
第2章 「緑色の太陽」は「印象派宣言」か――高村光太郎のモダニズム
第3章 ロダンと彫刻の近代――彫刻の触覚性をめぐって
第4章 子規のリアリズム――「風流はいづくにもある可し」
第5章 日本のロマン主義――「文学界」から「日本浪曼派」へ
第6章 洋楽受容と音楽美学――教育音楽から芸術音楽へ