Mariko Okada — Actor (60)
Two Wives (1967) [Movie] Douban TMDB IMDb
妻二人
director:
Yasuzō Masumura
actor:
Ayako Wakao
/
Kōji Takahashi
…
other title:
妻二人
/
Tsuma futari
…
After a random encounter at a bar, two couples collide. Two men, two women, embroiled in a love-and-hate drama that threatens to engulf them. The sexual anxiety between the interwoven couples tautens right up to the nearly unbearable tension of the climax...
唱吧,年轻人 (1963) [Movie] Douban
歌え若人達
other title:
歌え若人達
ある大学の寮に住む4人の学友。その中で裕福で要領の良い宮本とは真逆の境遇でマイナス思考の森は、その絶望的な顔を週刊誌の表紙に撮られたことで一躍話題の人となり……。
木下組の助監督を務めていた山田太一が、自身の経験を基に記したシリアスな内容の脚本を、木下惠介監督がコメディとして大幅にアレンジして発表した青春映画。4人の若者たちの交流とそれぞれの起伏に富んだ日常が、風刺の利いたタッチで軽やかに描かれていく。森役の松川勉は現役慶應ボーイで、これがデビュー作。学生運動や松竹ヌーヴェル・ヴァーグ真っ盛りのご時世に、こういったオーソドックスな青春喜劇を飄々と撮り上げてしまう木下監督の反骨ぶりがうかがえる。正月映画として制作されたこともあって、佐田啓二、岡田茉利子、田村高廣、牧紀子が特別出演している。
木下組の助監督を務めていた山田太一が、自身の経験を基に記したシリアスな内容の脚本を、木下惠介監督がコメディとして大幅にアレンジして発表した青春映画。4人の若者たちの交流とそれぞれの起伏に富んだ日常が、風刺の利いたタッチで軽やかに描かれていく。森役の松川勉は現役慶應ボーイで、これがデビュー作。学生運動や松竹ヌーヴェル・ヴァーグ真っ盛りのご時世に、こういったオーソドックスな青春喜劇を飄々と撮り上げてしまう木下監督の反骨ぶりがうかがえる。正月映画として制作されたこともあって、佐田啓二、岡田茉利子、田村高廣、牧紀子が特別出演している。
小津安二郎・没後50年 隠された視線 (2013) [Movie] Douban
director:
舩桥淳
actor:
吉田喜重
/
筱田正浩
…
other title:
Ozu Yasujiro botsugo 50 nen kakusareta shisen
今年12月に生誕110年・没後50年を迎える映画監督の小津安二郎。その最高傑作と称される「東京物語」が2012年、英国映画協会が行った「映画監督が選ぶ世界の映画NO1」に輝いた。小津映画は、今もなぜ世界の人々を惹きつけるのか?
今年7月、小津監督と脚本家野田高梧との脚本執筆の日々を綴った「蓼科日記」が刊行された。派手なシーンもなく淡々と家族の物語を描く「小津調」の作品がどのように編み出されたのか、その創作のプロセスに迫る。
また、「東京物語」「秋刀魚の味」「秋日和」などに出演した司葉子、岡田茉莉子、香川京子という往年の名女優や、吉田喜重、篠田正浩など当時の助監督たちに、小津作品の魅力を聞いていく。
さらに、松竹大船撮影所の美術デザインを新たな視点で見つめることで、日本映画の黄金期といわれた撮影所のスタジオシステムが生んだ集団芸術の素晴らしさと、現代につながる普遍的な映画の味わいを再発見する。
番組では、小津監督ゆかりの人々の証言や本人の日記などを手掛かりに、いまなお世界で広く見られている小津作品独自の映像世界の魅力を浮き彫りにしていく。
今年7月、小津監督と脚本家野田高梧との脚本執筆の日々を綴った「蓼科日記」が刊行された。派手なシーンもなく淡々と家族の物語を描く「小津調」の作品がどのように編み出されたのか、その創作のプロセスに迫る。
また、「東京物語」「秋刀魚の味」「秋日和」などに出演した司葉子、岡田茉莉子、香川京子という往年の名女優や、吉田喜重、篠田正浩など当時の助監督たちに、小津作品の魅力を聞いていく。
さらに、松竹大船撮影所の美術デザインを新たな視点で見つめることで、日本映画の黄金期といわれた撮影所のスタジオシステムが生んだ集団芸術の素晴らしさと、現代につながる普遍的な映画の味わいを再発見する。
番組では、小津監督ゆかりの人々の証言や本人の日記などを手掛かりに、いまなお世界で広く見られている小津作品独自の映像世界の魅力を浮き彫りにしていく。
Spring Dreams (1960) [Movie] Douban
春の夢Ordinary Darkness (1972) [Movie] Douban
黒の奔流海の地図 (1959) [Movie] Douban
大学生の水品晶子はラグビー部の岡崎啓介と恋仲だった。学者肌の秀才杉浦も晶子が好きだった。夏休み、青春の歓びを満喫しているつもりなのだが、晶子は何か物足りないような思いで一杯だった。そんな或る日、晶子は黒い喪旗を掲げた三本マストのヨットから降りた初老の紳士を見た。愛する妻を遠い海で失ったという外村義高だった。晶子は白い箱をもつ外村に魅かれた。外村も亡き妻に似た晶子に魅かれた。数日後二人は会った。偶然だったが、晶子は叔母の菊子が何故外村と知り合いなのか知りたいと思った。外村の身辺に漂う秘密をつきとめたかった。秋のある日、晶子は啓介とヨットで海に出た。夕刻から海が荒れた。遭難した二人を助けてくれたのは外村のヨットだった。外村の別荘で晶子の好奇心は満たされた。晶子の亡くなった父と外村はラグビー仲間だった。晶子の母は外村を愛していた。それなのに父と結ばれたのは叔母も外村を愛していることを母は知っていたからだ……と晶子は思った。外村のヨット・セブンシーズ号で晶子の全快祝いが外村と二人きりで行われた。外村が亡き妻と結婚したのは彼女が晶子の母に似ていたからだということを晶子は知っていた。その夜、外村のヨットから帰る晶子を待っていたのは啓介だった。外村と結婚したいという晶子の言葉に啓介は愕然となった。彼には晶子がただの娼婦になってしまったように思えた。外村は啓介に言った。「次の土曜日三人で会おう。その時彼女がどちらを選ぶかで決めよう--」しかしその日外村はいなかった。「いつまでも君を待っている」という啓介の言葉を後に晶子は去った。秋も深まったある日、晶子は外村が病床にあることを知った。晶子の看護は外村を幸福にした。何者にもさまたげられず、二人は情熱の赴くままにくらした。外村の全快を待ってささやかな結婚式が挙げられ、二人はセブンシーズ号に乗って外洋に出た。啓介は敗れた。晶子の思い出も多いビーチハウスに引籠った啓介は、ある日時ならぬ汽笛を聞いた。メインマスト高く黒い喪旗をかかげたセブンシーズ号が入江に入って来たのである。--別荘の門をくぐる晶子の姿はすべてを失った魂なき人のようであった。
The Scent of Incense (1964) [Movie] Douban TMDB IMDb WikiData
香華 後篇
director:
Keisuke Kinoshita
actor:
Mariko Okada
/
Kinuyo Tanaka
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other title:
香华:后篇
/
香華 後篇
…
After her mother runs away from home, Tomoko is raised to be a geisha. One day Tomoko meets her mother in a red-light district in Tokyo and her life deeply gets in trouble.
萝卜和胡萝卜 (1965) [Movie] Douban
大根と人参
director:
渋谷実
actor:
笠智众
/
加賀真理子
…
other title:
大根と人参
/
Daikon to ninjin
山樹東吉は内外商事の総務次長だ。長女の京子、次女の夏子、三女の晴子はすでに嫁いで、現在は妻の信代と末娘の恵子との三人暮しの毎日だ。その恵子も、東吉の同窓鈴鹿剛平の息子三郎と婚約して、やがて巣立とうとしている。或る夜、山樹は同窓会の席上、ガンで療養中の秋山にその病名を知らせる可きか否かで鈴鹿と口論となり、ついに恵子、三郎の縁組もあぶなくなった。だが若い二人の心は、幸せでふくらんでいた。こんな山樹に、小さな事件が訪れた。東吉の世話で、内外商事に入社した弟の康介が、会社の公金を百万使い込んだのだ。後始末を頼まれた東吉は、三十年かけて築きあげた地位を守らんため、預金七十万を康介に手渡した。そして残りの三十万を証券会社から受け取ったまま、山樹は謎の失踪をした。急拠集まった娘夫婦や、康介は、今はやりの人間蒸発ではないかと、各人各様な推理を働かせては、信代を不安に陥し入れた。河野美枝が山樹家を訪れたのは、そんな時であった。美しい娘の登場に“事件の陰に女ありと”思わせたが、実は、美枝は戦争中山樹の愛人だった美枝の母との間に生れた娘であったのだ。そして、結婚の仲人を頼みに来たのだった。山樹が家出して十日たった。こちらは大阪のジャンジャン横丁。ポン引き、コールガールのたむろするホルモン焼き屋で、快気焔をあげる山樹東吉のうれしそうな顔がある。一方山樹家では、半ばあきらめて二週間目をむかえた。そんなある日、玄関の戸を開けて“帰ったよ”と平凡な声をかけて入って来た東吉の姿に、信代をはじめ、娘たちは呆然とした。恵子と三郎の結婚も決り、山樹家に静けさが訪れた頃、秋山は遂に死亡した。数日後、山樹は、鈴鹿に失踪の理由を「動機も理由もなく、美しい空を見ていたら、いつの間にか汽車にのっていた」と語った。
Illusion of Blood (1965) [Movie] Douban
四谷怪談No Time for Tears (1955) [Movie] Douban
男ありて
other title:
男儿无泪
/
男ありて
…
監督の島村(志村)は、毎朝自宅のトイレを占領して、作戦計画を立てるのが日課だった。
彼の家庭は、妻(夏川)と長女のみち子(岡田)、年を取って生まれた小学2年生の長男照男(伊東)、そして、犬のコロとの生活である。
しかし、残り試合数も少なくなり、最終の結果如何では、自らの進退問題が掛かっていた。
そんな島村にとっては野球の事しか頭になく、家庭の事など一切顧みない。そうやって、18年間も監督業に専念してきたのだった。
2人の子供達は、そうした父親を何となく疎んでいた。当然ながら、島村は家庭の中で孤立しており、唯一の遊び相手は犬のコロだけという状態にあった。
その島村家の2階に、新人ピッチャーの大西(藤木)が、下宿する事になった。
朗らかな性格の彼のお蔭で家庭は明るくなり、照男も彼に懐(なつ)いた。また、同年輩の大西とみち子は、急速に親しくなって行った。
そんな様子を見て面白くないのは島村本人で、もしかして娘に間違いがあるのでは、と日々気が気ではなかった。
やがて、2人は愛し合うようになった。ある日、2人が映画を観に行ったことを知り、島村はまず練習だと大西を叱った。
一方、先輩として島村を尊敬しているコーチで選手のリーダー的存在の矢野(三船)が勧めても、島村は中々大西を起用しようとはしない。
さらにある試合で、3塁のピンチランナーに起用した大西が、島村がサインを出さないのに勝手にホームスチールを敢行してしまった。
結果はセーフで試合には勝ったものの、島村は大激怒した。そして、監督の指示に逆らった大西を、ロッカールームで殴りつけてしまう。
悔しさで泣き出して恨み言いながらも、大西は素直に謝った。しかし、島村は大西を家からも追い出す行為に出た。
その出来事が原因で、家族達も父親の横暴さに猛反発し、みち子が家を飛び出してしまった。
大西とみち子の愛情を知った矢野は、大西を彼の家へ引き取ることにした。彼の妻は病弱らしいのに、である。そして、みち子も翌日に無事帰宅した事で、この問題は一旦は沈静化した。
だが、今度は、島村が試合中に審判(恩田)に暴行を働いて退場させられ、さらに1カ月の出場停止を申し渡されてしまった。
このままでは、今期の試合が終了してしまう事態に陥った。島村は家でペンキ塗りなどをして気を紛らわせながら、必死に復帰の日を待ち侘びるしかなかった。
しかし皮肉なもので、若い矢野が監督代理を勤めるようになってから、チームが急に活気付き始めた。
それに気を良くしたオーナーの小池(清水)は矢野を呼び、来年からの監督就任を打診するのだった。だが矢野は、島村を蔑(ないがし)ろにするかのような要請は、頑として受け入れなかった。
その夜のことである。そんな事とは知らない島村は、矢野からお好み焼き屋へ誘われた。
そして、矢野の円満な家庭の話を聞かされている内に、自らの家庭を顧みて来なかった日々を反省するようになった。
その翌日になり、久し振りに妻を誘い出し、彼女が希望する少女歌劇を鑑賞しに行った。
その後、矢野に教えてもらったお好み焼き屋で今後の事をしんみりと話合っていた2人に、出場停止の解除が知らされた。
引退を仄めかす島村に対して、妻は「仕事をしているあなたが好きだ」と笑って現役続行を促すのだった。
喜んだ島村はその場から、九州シリーズを戦っているチームに合流する為に飛び出して行った。合流先の宿では、選手達全員が歓迎のどんちゃん騒ぎとなった。
一方、いつものように一人で自宅へ戻った妻は、久々の夫との外出を喜ぶ言葉をみち子に残した後で突然倒れた。
遠征先の島村の元へ、妻の急死を知らせる電報が届いた。急いで帰京した島村は、まるで魂が抜けたように妻の霊前に座った。だが、その心中を知らない子供達は、涙一つ見せない父を憎んだ。
初七日も済まない内に、島村は再び試合に臨んだ。4対3のリードの流れの中で、9回の裏にスパローズの捕手が負傷した。
島村は老躯にマスクを付け、かつてのポジションだった捕手を務めた。そして、彼の老巧なリードで、見事に勝利を収めた。
球場全体に湧き返る喚声の中を黙々と引き上げた島村は、控室でオーナーの小池に辞表を出した。
晩秋の陽ざしが淡く射す墓地で、島村は妻の墓標の前に跪き、初めて声を上げて泣いたのだった。肩を震わせて泣く彼の嗚咽(おえつ)は、いつまでも続いていた・・・。
<一言>
この作品は、野球を描いた日本映画の最高傑作、とまで一部では評価を受けていると言われている。
それほど、日本には野球の映画は少ないのだろう。ただ、作品として傑作かどうか、となればかなり疑問も湧く。
やはり、物語としては、老監督が捕手を代行する最後の勝利の場面などは、余りにも上手く出来過ぎている、と思われるからである。
いずれにしても、主人公の監督は、野球一筋で家庭人としては失格の男性。監督としても、すでに全盛期は過ぎており、チームをまとめる事さえも覚束なくなって来ている。
しかし、当人はその現実を認める事が出来ず、ひたすら野球に没頭する事で全てを忘れようとする。
これは、野球(プロの)に限らず、働く日本人男性の一つの典型であり、ここに描かれているのは、どこにでも起こり得る(得た)悲劇と言えるだろう。
父子の確執や年長者と若者との確執など、あり勝ちなテーマではある。それだけに、主人公が妻の死後に初めて男泣きに泣く場面には、やはりほろりとさせられるものがある。
監督を演じる志村が中々の好演ではある。映画の設定では、志村は51歳との役柄である。
またコーチ役の三船は、暖かい目でそんな監督を見続ける真面目なベテラン選手という感じ。
投手役の藤木に対しては、頼りになる兄貴分といった存在である。監督代行で勝利を重ねるなど、才能も中々のものらしい。
ドラマの中心は、志村と夏川の夫婦関係である。夏川が家事を行い、志村は家の事は何もしない(出来できない)と言う間柄。この時代(今も存在するか・・・)にはよくあった構図なのだろう。
そして、家族サービスもしない父親に対する家族の愚痴は、娘の岡田に言わせる設定になっている。
岡田の個性は、そんな役柄に良く嵌まっている。また、夏川も古いタイプの母親を実に的確に演じている。役者は一応そろっている、と言える。
志村が三船に教えてもらったお好み焼屋に妻を久々に連れて行き、お好み焼を受け売りで指導するシーンは中々に微笑ましい。
頑固親爺の本質的な一面が垣間見られる。やはり、かつての日本にはこんな男性が多かったのだろう・・・?
そして、唐突に妻が死ぬ。謹慎が解けて試合に出られる夫の喜びと対象化して描いているのだろうが、やはり如何にも唐突感は否めない。
葬式では涙を流さないで、最後の試合が終わって墓前で1人で泣く男。文字通り、肩を震わせて嗚咽が止まらない。
確かに観客の涙はそそるかも知れないが、やはり〝臭い〟演出ではないか。ただ、火葬場で煙突の煙を見て佇む志村のショットは、しんみりとする良い感じではあるが・・・。
その前の最後の試合の最終回で、キャッチャーが負傷する。そこで、交代要員として監督自身が出場する。
幾ら過去は捕手だったとは言え、51歳の老齢(当時は)の身で、これはあり得ないことではないか。そして、見事なリードで勝利に導くのである。
最終打者の最後の1球に、島村がサインを出すと投手が首を横に振る。だが、彼は再度そのサインで押し遠し、そして見事に三振に仕留めて勝利を得る。
やはり、これは出来過ぎであり、漫画的とも言える展開ではないのか、と当時は違和感が否定出来なかった。この年になって観ればどうなのか、何とも言えないが・・・。
いずれにしても、プロ野球の監督と言う勝負師の世界は、他の職業の中でも特別に厳しい世界であることは理解出来る。
そんな職業感一筋に生きて来た〝仕事人間〟が、晩年になり実力(能力)が衰えて、初めて家庭生活(妻や子供達と)の良さに気が付く。
そうした観点からこの作品を観れば、野球の世界と言う特殊な世界の場面もそれなりに興味の湧く映画ではあった。(1955(昭和30)年キネマ旬報ベストテン25位)
彼の家庭は、妻(夏川)と長女のみち子(岡田)、年を取って生まれた小学2年生の長男照男(伊東)、そして、犬のコロとの生活である。
しかし、残り試合数も少なくなり、最終の結果如何では、自らの進退問題が掛かっていた。
そんな島村にとっては野球の事しか頭になく、家庭の事など一切顧みない。そうやって、18年間も監督業に専念してきたのだった。
2人の子供達は、そうした父親を何となく疎んでいた。当然ながら、島村は家庭の中で孤立しており、唯一の遊び相手は犬のコロだけという状態にあった。
その島村家の2階に、新人ピッチャーの大西(藤木)が、下宿する事になった。
朗らかな性格の彼のお蔭で家庭は明るくなり、照男も彼に懐(なつ)いた。また、同年輩の大西とみち子は、急速に親しくなって行った。
そんな様子を見て面白くないのは島村本人で、もしかして娘に間違いがあるのでは、と日々気が気ではなかった。
やがて、2人は愛し合うようになった。ある日、2人が映画を観に行ったことを知り、島村はまず練習だと大西を叱った。
一方、先輩として島村を尊敬しているコーチで選手のリーダー的存在の矢野(三船)が勧めても、島村は中々大西を起用しようとはしない。
さらにある試合で、3塁のピンチランナーに起用した大西が、島村がサインを出さないのに勝手にホームスチールを敢行してしまった。
結果はセーフで試合には勝ったものの、島村は大激怒した。そして、監督の指示に逆らった大西を、ロッカールームで殴りつけてしまう。
悔しさで泣き出して恨み言いながらも、大西は素直に謝った。しかし、島村は大西を家からも追い出す行為に出た。
その出来事が原因で、家族達も父親の横暴さに猛反発し、みち子が家を飛び出してしまった。
大西とみち子の愛情を知った矢野は、大西を彼の家へ引き取ることにした。彼の妻は病弱らしいのに、である。そして、みち子も翌日に無事帰宅した事で、この問題は一旦は沈静化した。
だが、今度は、島村が試合中に審判(恩田)に暴行を働いて退場させられ、さらに1カ月の出場停止を申し渡されてしまった。
このままでは、今期の試合が終了してしまう事態に陥った。島村は家でペンキ塗りなどをして気を紛らわせながら、必死に復帰の日を待ち侘びるしかなかった。
しかし皮肉なもので、若い矢野が監督代理を勤めるようになってから、チームが急に活気付き始めた。
それに気を良くしたオーナーの小池(清水)は矢野を呼び、来年からの監督就任を打診するのだった。だが矢野は、島村を蔑(ないがし)ろにするかのような要請は、頑として受け入れなかった。
その夜のことである。そんな事とは知らない島村は、矢野からお好み焼き屋へ誘われた。
そして、矢野の円満な家庭の話を聞かされている内に、自らの家庭を顧みて来なかった日々を反省するようになった。
その翌日になり、久し振りに妻を誘い出し、彼女が希望する少女歌劇を鑑賞しに行った。
その後、矢野に教えてもらったお好み焼き屋で今後の事をしんみりと話合っていた2人に、出場停止の解除が知らされた。
引退を仄めかす島村に対して、妻は「仕事をしているあなたが好きだ」と笑って現役続行を促すのだった。
喜んだ島村はその場から、九州シリーズを戦っているチームに合流する為に飛び出して行った。合流先の宿では、選手達全員が歓迎のどんちゃん騒ぎとなった。
一方、いつものように一人で自宅へ戻った妻は、久々の夫との外出を喜ぶ言葉をみち子に残した後で突然倒れた。
遠征先の島村の元へ、妻の急死を知らせる電報が届いた。急いで帰京した島村は、まるで魂が抜けたように妻の霊前に座った。だが、その心中を知らない子供達は、涙一つ見せない父を憎んだ。
初七日も済まない内に、島村は再び試合に臨んだ。4対3のリードの流れの中で、9回の裏にスパローズの捕手が負傷した。
島村は老躯にマスクを付け、かつてのポジションだった捕手を務めた。そして、彼の老巧なリードで、見事に勝利を収めた。
球場全体に湧き返る喚声の中を黙々と引き上げた島村は、控室でオーナーの小池に辞表を出した。
晩秋の陽ざしが淡く射す墓地で、島村は妻の墓標の前に跪き、初めて声を上げて泣いたのだった。肩を震わせて泣く彼の嗚咽(おえつ)は、いつまでも続いていた・・・。
<一言>
この作品は、野球を描いた日本映画の最高傑作、とまで一部では評価を受けていると言われている。
それほど、日本には野球の映画は少ないのだろう。ただ、作品として傑作かどうか、となればかなり疑問も湧く。
やはり、物語としては、老監督が捕手を代行する最後の勝利の場面などは、余りにも上手く出来過ぎている、と思われるからである。
いずれにしても、主人公の監督は、野球一筋で家庭人としては失格の男性。監督としても、すでに全盛期は過ぎており、チームをまとめる事さえも覚束なくなって来ている。
しかし、当人はその現実を認める事が出来ず、ひたすら野球に没頭する事で全てを忘れようとする。
これは、野球(プロの)に限らず、働く日本人男性の一つの典型であり、ここに描かれているのは、どこにでも起こり得る(得た)悲劇と言えるだろう。
父子の確執や年長者と若者との確執など、あり勝ちなテーマではある。それだけに、主人公が妻の死後に初めて男泣きに泣く場面には、やはりほろりとさせられるものがある。
監督を演じる志村が中々の好演ではある。映画の設定では、志村は51歳との役柄である。
またコーチ役の三船は、暖かい目でそんな監督を見続ける真面目なベテラン選手という感じ。
投手役の藤木に対しては、頼りになる兄貴分といった存在である。監督代行で勝利を重ねるなど、才能も中々のものらしい。
ドラマの中心は、志村と夏川の夫婦関係である。夏川が家事を行い、志村は家の事は何もしない(出来できない)と言う間柄。この時代(今も存在するか・・・)にはよくあった構図なのだろう。
そして、家族サービスもしない父親に対する家族の愚痴は、娘の岡田に言わせる設定になっている。
岡田の個性は、そんな役柄に良く嵌まっている。また、夏川も古いタイプの母親を実に的確に演じている。役者は一応そろっている、と言える。
志村が三船に教えてもらったお好み焼屋に妻を久々に連れて行き、お好み焼を受け売りで指導するシーンは中々に微笑ましい。
頑固親爺の本質的な一面が垣間見られる。やはり、かつての日本にはこんな男性が多かったのだろう・・・?
そして、唐突に妻が死ぬ。謹慎が解けて試合に出られる夫の喜びと対象化して描いているのだろうが、やはり如何にも唐突感は否めない。
葬式では涙を流さないで、最後の試合が終わって墓前で1人で泣く男。文字通り、肩を震わせて嗚咽が止まらない。
確かに観客の涙はそそるかも知れないが、やはり〝臭い〟演出ではないか。ただ、火葬場で煙突の煙を見て佇む志村のショットは、しんみりとする良い感じではあるが・・・。
その前の最後の試合の最終回で、キャッチャーが負傷する。そこで、交代要員として監督自身が出場する。
幾ら過去は捕手だったとは言え、51歳の老齢(当時は)の身で、これはあり得ないことではないか。そして、見事なリードで勝利に導くのである。
最終打者の最後の1球に、島村がサインを出すと投手が首を横に振る。だが、彼は再度そのサインで押し遠し、そして見事に三振に仕留めて勝利を得る。
やはり、これは出来過ぎであり、漫画的とも言える展開ではないのか、と当時は違和感が否定出来なかった。この年になって観ればどうなのか、何とも言えないが・・・。
いずれにしても、プロ野球の監督と言う勝負師の世界は、他の職業の中でも特別に厳しい世界であることは理解出来る。
そんな職業感一筋に生きて来た〝仕事人間〟が、晩年になり実力(能力)が衰えて、初めて家庭生活(妻や子供達と)の良さに気が付く。
そうした観点からこの作品を観れば、野球の世界と言う特殊な世界の場面もそれなりに興味の湧く映画ではあった。(1955(昭和30)年キネマ旬報ベストテン25位)
The Geisha House (1999) [Movie] Douban TMDB IMDb WikiData
おもちゃ
director:
Kinji Fukasaku
actor:
宫本真希
/
Sumiko Fuji
…
other title:
艺妓院的凉子
/
おもちゃ
…
Set in a Kyoto geisha house during the post-WWII era, the young Omocha begins her rigorous apprenticeship within the traditional community of geiko and maiko. She must navigate complex internal rivalries and a strict social hierarchy while the house struggles to maintain its customs. As modern society shifts around them, the residents face the increasing pressure of Japan's changing cultural identity.
Affair in the Snow (1968) [Movie] Douban
樹氷のよろめき
other title:
雾凇轻摇
/
樹氷のよろめき
…
札幌で美容院を経営する百合子は、愛人の高校教師杉野と冬の旅に出た。彼女はこの旅を最後に杉野と別れるつもりだった。理由を問いつめる杉野に、彼女は妊娠していること、それが杉野への愛の終着点であることを述べたが、杉野は逆に百合子への愛をつのらせた。支笏湖畔で朝を迎えた百合子は、杉野の目覚める前に旅館を出て、室蘭に向った。そこにはかつての恋人、今井が待っていた。彼女は今井につき添ってもらい、病院を訪ねたが、結果は彼女の想像妊娠にすぎないことが分った。そこへ、百合子を追ってきた杉野が現われた。当然のように、百合子をはさんで、杉野と今井は対立した。杉野には、今井が百合子とどんな関係にあるのか分らなかった。一方、百合子はそんな二人の男を後に、ニセコ温泉に向った。杉野と今井も彼女の後を追いやがて雪の温泉町に着いた。百合子は、そこで初めて杉野に、今井をかつて愛したことがあるが、今井が不能だったため別れたこと、そして今井が三年後に男性を取戻したことを打明けた。だが、杉野と今井の間は、一層、険悪になっていった。翌朝、今井と言い争って杉野は雪山に飛び出して行った。夜、百合子と今井は不安に駆られて、杉野を探しに出かけ、山小屋で睡眠薬を飲んでふらついている杉野を発見した。杉野は異様な状態の中で、百合子を抱きすくめた。それを見た今井は、その場を去ったが、今度は杉野と百合子が今井の後を追った。追いついた杉野は、不能のために百合子と別れたという今井の秘密を、今井にぶちまけた。怒った今井は杉野に殴りかかり、杉野は自ら崖から身を躍らせた。百合子と今井は、崖下に駆けつけたが、杉野は教え子の女がいたことを告白しながら息を引き取った。百合子と今井は、冷たい雪の中で、暗然と杉野の死顔に見入っていた。