国史大系新訂増補
扶桑略記・帝王編年記 豆瓣
作者: 阿闍梨皇円 译者: 黒板 勝美 出版社: 吉川弘文館 1999 - 8
扶桑略記(ふそうりゃっき)は、平安時代の私撰歴史書。寛治8年(1094年)以降の堀河天皇代に比叡山功徳院の僧皇円(こうえん。法然の師)が編纂したとされるが、異説もある。全30巻より成り、このうち巻二~六、巻二十~三十の計16巻と、巻一及び巻七~十四の抄記が現存する。内容は、神武天皇より堀河天皇の寛治8年3月2日までの国史について、帝王系図の類を基礎に和漢年代記を書入れ、さらに六国史や『慈覚大師伝』などの僧伝・流記・寺院縁起など仏教関係の記事を中心に、漢文・編年体で記している。多くの典籍を引用していることは本書の特徴の一つであるが、その大半が今日伝存せず、出典の明らかでない記事も当時の日記・記録によったと思われる。『水鏡』・『愚管抄』など鎌倉時代の歴史書にもしばしば引用され、後世に与えた史的意義は大きい。