戦藻録 豆瓣 作者: [日]宇垣纒 原書房 1996 - 7 本書の名称は「戦の屑籠、否戦藻録と命名」とはしがきにあり宇垣本人によるもの。1941年10月16日から1945年8月15日の死まで宇垣により続けられた陣中録。海軍甲事件で負傷した時期も宇垣の口述筆記で部下によって書き続けられた。宇垣は軍の要職を歴任した人物であるため、第一級史的資料として見られる。彼の人生哲学、処世感、思考なども読める。「鉄仮面(黄金仮面)」とあだ名され喜怒哀楽を表さない冷血漢と見られた宇垣が亡妻を思いやるなど意外なほど家庭的な一面持っていたことなども読みとれるという。