椎名林檎
修罗场 豆瓣
9.3 (55 个评分)
东京事变 Tokyo Incidents
类型:
摇滚
发布日期 2005年1月1日
出版发行:
Toshiba EMI
前回の全国ツアー後に脱退したH是都M(Key)と晝海幹音(G)に代わり、浮雲(G)と伊澤一葉(Key)が加入して、第2期東京事変が始動する。その幕開けが、フジテレビ系ドラマ『大奥』主題歌のニューシングル「修羅場」。ドラマのドロドロした人間模様と、椎名林檎のボーカルとのマッチングに「なるほど」と思った人も多いはず。しかし新メンバー加入により、サウンドには新しい血が注ぎ込まれた。
「音楽的なところをすごくこだわる時、“リスナーの方はそういう細かい部分は聴いていない”っていう自覚が私の中にはあって。多分ね、気取った芸術家みたいになるのはつまらないし、そうなるのが怖いんだと思うんですよ。でも、このメンバーだったら、そういう風にならずに、音楽的な部分を突き詰めることが出来るんじゃないか、と。5人揃ったリハーサルをやった時に“これか!”っていう感じがして」(椎名)
「修羅場」は、これまでの東京事変では珍しいダンサブルでファンキーな打ち込みのリズムと、伊澤氏のアレンジアイディアによる浮雲氏のスパニッシュなガットギターが新鮮味を与えている。しかも新加入とはいえ、オリジナルメンバーの持ち味に溶け込んだバランスのいいサウンドだ。そして、古風な日本語で、意外にもあっさりと女心を綴る歌詞にも注目。
「(ドラマの)エンディングで流して頂くなら、昨日のことを悔やんでいる女性像だと重いかなって思ったんですよ。だから、“あなた、泣いてくれますか”っていう部分はそう言わず、“男というのは女が泣いても知らぬふり”っていう感じで、もうちょっと置いてくる(距離を置く)語り口に直したんです」(椎名)
むしろ、ピアノと歌でシンプルに始まり、重厚なサウンドへ変化するカップリング「落日」の方が、東京事変の濃厚な世界を感じる。この曲は、当初来年初頭に発売される2ndアルバム『大人(アダルト)』のラストを飾る予定の曲だったという。
「事変に起こった変化と、私的な気持ちが自分の中ではリンクしていて、メンバー2人が一気にいなくなったことで、どうあるべきかっていうことや、もっとプライベートなこととかが書かれているんです。でも、アルバムの最後の曲は“これからどうして行こうか”っていう部分をポジティブに、かつ、リスナーの方にも伝わるくらい分かりやすくなければいけないと思って別の曲に替えました。「落日」は、このシングルが出る頃見ている未来、これからの在り方を書いたっていう位置づけにしました」(椎名)
もう1つのカップリングではAORの名曲、ネッド・ドヒニーの「恋は幻」をカバーしているが、原曲を思い出せなくなるほど思いがけないアレンジが東京事変らしい。
頼れるメンバーがいることで変化にためらうことなく、さらに進化を遂げる東京事変。それが具現化されるのが2ndアルバムであることは間違いない。まずは、そのプロローグである「修羅場」に触れることは必須だ。
「音楽的なところをすごくこだわる時、“リスナーの方はそういう細かい部分は聴いていない”っていう自覚が私の中にはあって。多分ね、気取った芸術家みたいになるのはつまらないし、そうなるのが怖いんだと思うんですよ。でも、このメンバーだったら、そういう風にならずに、音楽的な部分を突き詰めることが出来るんじゃないか、と。5人揃ったリハーサルをやった時に“これか!”っていう感じがして」(椎名)
「修羅場」は、これまでの東京事変では珍しいダンサブルでファンキーな打ち込みのリズムと、伊澤氏のアレンジアイディアによる浮雲氏のスパニッシュなガットギターが新鮮味を与えている。しかも新加入とはいえ、オリジナルメンバーの持ち味に溶け込んだバランスのいいサウンドだ。そして、古風な日本語で、意外にもあっさりと女心を綴る歌詞にも注目。
「(ドラマの)エンディングで流して頂くなら、昨日のことを悔やんでいる女性像だと重いかなって思ったんですよ。だから、“あなた、泣いてくれますか”っていう部分はそう言わず、“男というのは女が泣いても知らぬふり”っていう感じで、もうちょっと置いてくる(距離を置く)語り口に直したんです」(椎名)
むしろ、ピアノと歌でシンプルに始まり、重厚なサウンドへ変化するカップリング「落日」の方が、東京事変の濃厚な世界を感じる。この曲は、当初来年初頭に発売される2ndアルバム『大人(アダルト)』のラストを飾る予定の曲だったという。
「事変に起こった変化と、私的な気持ちが自分の中ではリンクしていて、メンバー2人が一気にいなくなったことで、どうあるべきかっていうことや、もっとプライベートなこととかが書かれているんです。でも、アルバムの最後の曲は“これからどうして行こうか”っていう部分をポジティブに、かつ、リスナーの方にも伝わるくらい分かりやすくなければいけないと思って別の曲に替えました。「落日」は、このシングルが出る頃見ている未来、これからの在り方を書いたっていう位置づけにしました」(椎名)
もう1つのカップリングではAORの名曲、ネッド・ドヒニーの「恋は幻」をカバーしているが、原曲を思い出せなくなるほど思いがけないアレンジが東京事変らしい。
頼れるメンバーがいることで変化にためらうことなく、さらに進化を遂げる東京事変。それが具現化されるのが2ndアルバムであることは間違いない。まずは、そのプロローグである「修羅場」に触れることは必須だ。
世界的尽头 豆瓣
9.4 (40 个评分)
椎名林檎
类型:
原声
发布日期 2007年1月17日
出版发行:
东芝EMI株式会社
「りんごのうた」以来约3年ぶりの椎名林檎名义のシングルとなる今作は、音楽监督を务めた2007年春公开の映画『さくらん』のエンディング・テーマ曲。 デビューアルバムからの付き合いである斎藤ネコがアレンジと指挥を担当し、総势约70名编成のオーケストラによるサウンドは圧巻。また、ゲスト・ヴォーカルに兄椎名纯平を迎え、温かな唄声が绚烂な音に乗って深い味わいを见せる。カップリングの2曲は、『さくらん』映画音楽とは别バージョンの新作で、いずれの楽曲も椎名の新たな魅力を発见でき、兴味は尽きない。
「苹果的歌」以来变成隔了约3年的椎名林檎名义的单一的现在作品,是担任音乐监督的2007年春天公开的电影『樱花』的ending·题目曲子。作为来自初次亮相相片簿的交往的齐藤猫担任整理和指挥,由于全体约70名组成的管弦乐的音是精华部分。同时,请哥哥椎名纯平做客人·vokaru,温暖的歌声音显示登上绚烂声音深的味。合的2曲,『樱花』电影音乐用姑且不论版本的新作,哪个的乐曲也能发现椎名的新的魅力,兴趣不竭尽。
「苹果的歌」以来变成隔了约3年的椎名林檎名义的单一的现在作品,是担任音乐监督的2007年春天公开的电影『樱花』的ending·题目曲子。作为来自初次亮相相片簿的交往的齐藤猫担任整理和指挥,由于全体约70名组成的管弦乐的音是精华部分。同时,请哥哥椎名纯平做客人·vokaru,温暖的歌声音显示登上绚烂声音深的味。合的2曲,『樱花』电影音乐用姑且不论版本的新作,哪个的乐曲也能发现椎名的新的魅力,兴趣不竭尽。
Utaite Myori-Sono ichi- (歌手價值) 豆瓣
9.1 (68 个评分)
椎名林檎
类型:
摇滚
发布日期 2002年5月27日
出版发行:
EMI Japan
一個90年代少女奇幻的成長記憶,將所有回憶中的名曲改編重唱,是椎名與製作人自己構築的時光隧道,魔幻意味濃厚。
椎名的早慧與犀利,在日本樂壇獨樹一格。即使在這張向前輩致敬的雙cd專輯中,依然有翻唱之外彰顯出自己獨特的個性,那種幾乎臨界破碎的靈魂張力,無論在甜美如安迪威廉斯或慵懶性感的瑪麗蓮夢露原曲上,都有椎名自己多面向的聲音演出,可以說這是一張向聲音女優極致挑戰的傑出專輯。
依然鮮嫩童音唱出世故表情時,醞釀出來的是一種巧妙的平衡。黑白雙碟是由製作人龜田誠治與森俊之分別編導出來的懷舊劇碼,龜田純摯的吉他懷舊情結,與森俊之鍵盤的魔術戲法,兩張專輯的情感大為不同,也同樣考驗著椎名林檎vocal的可塑性。雖是一張翻唱專輯,但聰明的是它跨世代的選曲,包括搖滾、民謠與古典樂曲,以流行樂肌理跨界處理,使得即使是舒柏特的「野玫瑰」在電擊與口哨聲效下,童稚的趣味呼應而出,從椎名酥糖般的歌聲與俏皮的編曲中詮釋出來,都經過了她成長記憶的加工,顯得疑幻似真,頗有愛麗絲夢遊的光景概念。
白盤由龜田選曲,以內斂單純的歌謠基點,如南美民謠「灰色眼神」以激越的搖滾語言編寫,將傳統的情歌唱得玉石俱焚,而溫情的安迪威廉斯的「more」,匯以輕快的電音,轉換成更鬆軟透明的甜意。歌劇名家比才的「小樹的果實」夢露也可以用民謠吉他詮釋。有趣的是瑪麗蓮在電影「熱情如火」演唱的名曲,椎名林檎以少女氣質的誇張聲線,將愛情反差為彈指間的玩笑。一如以往側看人間的灰色幽默,椎名有著與原唱者們不同的觀點,是其聆聽的趣點。
至於森俊之的黑盤,則更具想像力,百老匯與法國香頌的多樣表情,在電音速度的妝點下,反顯迷幻起來,如香頌名曲「枯葉」,交雜了鋼琴前奏與舞曲碎拍旋律,如一場偶遇的短幕劇,慵懶激情兼具。令人驚艷的「jazz a gogo」十足即興氣味的電音繁疏交錯,點出失速的短暫樂趣。而椎名林檎與宇多田共演的木匠兄妹名曲「I won’t last a day without you」演出了精采的靈魂唱腔,爵士與電音混融相襯,曲風自由如調色盤的潑倒揮灑,有著幾分醉意的暢快。
黑白盤相較,森俊之的黑盤,將復古的表情成功地變換為現代的迷幻,手法輕巧;想像力更勝穩健的龜田。整體而言,這張專輯最迷人的一點是,它壓縮眾人熟知的名曲,以處理手法的不同,讓老歌也有著新時代的鮮嫩容顏,但在歌手與製作的刻意引導下,我們又能體會到時代過去的反差失落,對照前後人的情歌詮釋,竟有著同樣寂寞的共鳴。椎名林檎向前人致敬,亦同樣對流行做了一次極佳的示範。
椎名的早慧與犀利,在日本樂壇獨樹一格。即使在這張向前輩致敬的雙cd專輯中,依然有翻唱之外彰顯出自己獨特的個性,那種幾乎臨界破碎的靈魂張力,無論在甜美如安迪威廉斯或慵懶性感的瑪麗蓮夢露原曲上,都有椎名自己多面向的聲音演出,可以說這是一張向聲音女優極致挑戰的傑出專輯。
依然鮮嫩童音唱出世故表情時,醞釀出來的是一種巧妙的平衡。黑白雙碟是由製作人龜田誠治與森俊之分別編導出來的懷舊劇碼,龜田純摯的吉他懷舊情結,與森俊之鍵盤的魔術戲法,兩張專輯的情感大為不同,也同樣考驗著椎名林檎vocal的可塑性。雖是一張翻唱專輯,但聰明的是它跨世代的選曲,包括搖滾、民謠與古典樂曲,以流行樂肌理跨界處理,使得即使是舒柏特的「野玫瑰」在電擊與口哨聲效下,童稚的趣味呼應而出,從椎名酥糖般的歌聲與俏皮的編曲中詮釋出來,都經過了她成長記憶的加工,顯得疑幻似真,頗有愛麗絲夢遊的光景概念。
白盤由龜田選曲,以內斂單純的歌謠基點,如南美民謠「灰色眼神」以激越的搖滾語言編寫,將傳統的情歌唱得玉石俱焚,而溫情的安迪威廉斯的「more」,匯以輕快的電音,轉換成更鬆軟透明的甜意。歌劇名家比才的「小樹的果實」夢露也可以用民謠吉他詮釋。有趣的是瑪麗蓮在電影「熱情如火」演唱的名曲,椎名林檎以少女氣質的誇張聲線,將愛情反差為彈指間的玩笑。一如以往側看人間的灰色幽默,椎名有著與原唱者們不同的觀點,是其聆聽的趣點。
至於森俊之的黑盤,則更具想像力,百老匯與法國香頌的多樣表情,在電音速度的妝點下,反顯迷幻起來,如香頌名曲「枯葉」,交雜了鋼琴前奏與舞曲碎拍旋律,如一場偶遇的短幕劇,慵懶激情兼具。令人驚艷的「jazz a gogo」十足即興氣味的電音繁疏交錯,點出失速的短暫樂趣。而椎名林檎與宇多田共演的木匠兄妹名曲「I won’t last a day without you」演出了精采的靈魂唱腔,爵士與電音混融相襯,曲風自由如調色盤的潑倒揮灑,有著幾分醉意的暢快。
黑白盤相較,森俊之的黑盤,將復古的表情成功地變換為現代的迷幻,手法輕巧;想像力更勝穩健的龜田。整體而言,這張專輯最迷人的一點是,它壓縮眾人熟知的名曲,以處理手法的不同,讓老歌也有著新時代的鮮嫩容顏,但在歌手與製作的刻意引導下,我們又能體會到時代過去的反差失落,對照前後人的情歌詮釋,竟有著同樣寂寞的共鳴。椎名林檎向前人致敬,亦同樣對流行做了一次極佳的示範。
大人 豆瓣
9.3 (95 个评分)
東京事変
类型:
摇滚
发布日期 2006年1月25日
出版发行:
Toshiba EMI
椎名林檎領軍2006年再掀革命!!東京事變全新銳變再出發!!
收錄話題單曲《修羅場》的專輯版本及首次在Dynamite Live演唱深受好評的
<超級巨星>、<透明人間>,全新11首作品收錄。
★東京事變於7月發表2名團員退出後,隨即加入了新團員分別是:吉他手-「浮雲」&鍵盤手-「伊澤一葉」,全新組合「東京事變」帶來衝擊性的嶄新火花。
★收錄發行後持續熱賣話題單曲《修羅場》,為富士電視台大戲「大奧~華之亂~」主題曲。椎名林檎針對這部日劇親自譜寫描述女人之間的愛憎劇情而命名的。明快清朗的曲調加上椎名林檎獨特的文筆譜出另一番情熱風味。
2005年7月,因新舊團員的退出與加入,讓東京事變激起更加燦爛的音樂火花。和首張專輯《教育》相比之下,本張專輯更加直接表現出椎名林檎對於音樂所抱持的理念,讓人成功地捕捉到銳變後的椎名林檎與東京事變。專輯裡呈現出接近融合16拍的放克與爵士樂、藍調..等黑人音樂成份與法國流行樂般地成熟感十足的品味,而 樂團本身與時代感同時的進化程度更是最大的象徵。
特別是負責節奏的團員們在樂曲裡表現出令人目不睱給變化多端的複雜節奏,將專輯裡最精彩的音色呈現得一覽無遺。當然,並非只有卓越的節奏樂手獨占鋒頭,在每段節奏的空隙裡,由吉他與鍵盤所交織出的優美旋律亦充份流暢於其中。而這種製作環境的變化,甚至影響到她的作詞心態,從樂曲裡所散發出的色彩感及簡潔的故事性便讓聽眾深深陷入了她的世界。至於歌詞的內容則全權交由聽眾自行解釋更是為此作品的重心,希望大家能盡情享受這張專輯所帶來的激盪與愉悅的衝擊。
資料來源:EMI唱片
收錄話題單曲《修羅場》的專輯版本及首次在Dynamite Live演唱深受好評的
<超級巨星>、<透明人間>,全新11首作品收錄。
★東京事變於7月發表2名團員退出後,隨即加入了新團員分別是:吉他手-「浮雲」&鍵盤手-「伊澤一葉」,全新組合「東京事變」帶來衝擊性的嶄新火花。
★收錄發行後持續熱賣話題單曲《修羅場》,為富士電視台大戲「大奧~華之亂~」主題曲。椎名林檎針對這部日劇親自譜寫描述女人之間的愛憎劇情而命名的。明快清朗的曲調加上椎名林檎獨特的文筆譜出另一番情熱風味。
2005年7月,因新舊團員的退出與加入,讓東京事變激起更加燦爛的音樂火花。和首張專輯《教育》相比之下,本張專輯更加直接表現出椎名林檎對於音樂所抱持的理念,讓人成功地捕捉到銳變後的椎名林檎與東京事變。專輯裡呈現出接近融合16拍的放克與爵士樂、藍調..等黑人音樂成份與法國流行樂般地成熟感十足的品味,而 樂團本身與時代感同時的進化程度更是最大的象徵。
特別是負責節奏的團員們在樂曲裡表現出令人目不睱給變化多端的複雜節奏,將專輯裡最精彩的音色呈現得一覽無遺。當然,並非只有卓越的節奏樂手獨占鋒頭,在每段節奏的空隙裡,由吉他與鍵盤所交織出的優美旋律亦充份流暢於其中。而這種製作環境的變化,甚至影響到她的作詞心態,從樂曲裡所散發出的色彩感及簡潔的故事性便讓聽眾深深陷入了她的世界。至於歌詞的內容則全權交由聽眾自行解釋更是為此作品的重心,希望大家能盡情享受這張專輯所帶來的激盪與愉悅的衝擊。
資料來源:EMI唱片
真夜中は純潔(真夜中的纯洁) 豆瓣
9.4 (58 个评分)
椎名林檎
/
Shena Ringo
类型:
流行
发布日期 2001年3月28日
出版发行:
EMIミュージック・ジャパン
突然の入籍&おめでた宣言でファンにショックを与えた林檎姫の新作。今までのバンド・サウンドとは異なった{昭和歌謡}的手法によるアプローチが新鮮。
林檎の新曲は、昔の映画で出てくるキャバレーのシーンに合いそうな、レトロな感じ。表題曲には、東京スカパラダイスオーケストラが参加。スカのリズムにホーン・セクションやピアノが賑やかに、そして華麗に弾け、ストレートな林檎の歌と絡む。いつもと違う曲調に戸惑いはあるものの、慣れるとその世界に心酔できる。カップリングは、スウィンギー仕立ての「シドと白昼夢」。そして、ストリングス、ハープ、パンデイロなどの音をあしらったエスニック風味の「愛妻家の朝食」。映画を観終わったあとのような余韻が残る一枚だ。 (清水隆) --- 2001年04月号
林檎の新曲は、昔の映画で出てくるキャバレーのシーンに合いそうな、レトロな感じ。表題曲には、東京スカパラダイスオーケストラが参加。スカのリズムにホーン・セクションやピアノが賑やかに、そして華麗に弾け、ストレートな林檎の歌と絡む。いつもと違う曲調に戸惑いはあるものの、慣れるとその世界に心酔できる。カップリングは、スウィンギー仕立ての「シドと白昼夢」。そして、ストリングス、ハープ、パンデイロなどの音をあしらったエスニック風味の「愛妻家の朝食」。映画を観終わったあとのような余韻が残る一枚だ。 (清水隆) --- 2001年04月号
无限偿还 / 无罪偿还 豆瓣 Spotify Discogs 苹果音乐
9.4 (197 个评分)
椎名林檎
/
Shena Ringo
类型:
摇滚
发布日期 1999年2月24日
出版发行:
Toshiba EMI
大正から昭和の歌謡曲とパンク・ロックを混ぜたような、まったく新しい構造をもつメロディと、セクシャルな情念やエロティシズム全開の破滅願望を詩的につづった歌詞。ヒステリックに爆発しまくるギターサウンドと、聴く者を威圧する巻き舌唱法。アヴァンギャルドにして大衆的な音楽性によって、一気に女性アーティストのトップにまで登りつめた、林檎嬢のデビュー作である。
そのあまりにも斬新なインパクトはその後、数多くのフォロワーを生み出すことになった。エロティックなルックス、コスプレっぽいビジュアルセンスも挑発的だ。(森 朋之)
まったくとんでもない処女作である。ストイックでいながらなお湿り気を残した歌声が,聴き手の感情の源泉に強烈な爪痕を刻みつける。全曲シングル・カットOKのポピュラリティと,詩に象徴される寒気すら覚えるアナーキズムが絶妙に絡み合った大傑作。
そのあまりにも斬新なインパクトはその後、数多くのフォロワーを生み出すことになった。エロティックなルックス、コスプレっぽいビジュアルセンスも挑発的だ。(森 朋之)
まったくとんでもない処女作である。ストイックでいながらなお湿り気を残した歌声が,聴き手の感情の源泉に強烈な爪痕を刻みつける。全曲シングル・カットOKのポピュラリティと,詩に象徴される寒気すら覚えるアナーキズムが絶妙に絡み合った大傑作。
加爾基 精液 栗ノ花 豆瓣
9.4 (188 个评分)
Shiina Ringo
/
椎名林檎
类型:
流行
发布日期 2003年2月23日
出版发行:
EMIミュージック・ジャパン
『加爾基 精液 栗ノ花』(カルキ・ザーメン・くりのはな 英題:Kalk Semen Kuri-no-Hana)は、2003年2月23日に発売された日本の音楽家・椎名林檎の3作目のオリジナルアルバム。発売元は、東芝EMI/Virgin Music。
自身初となる初回盤・通常盤両方が「CCCD」仕様で発売された(先行シングル「茎(STEM)〜大名遊ビ編〜」では通常盤のCCCD)。
2008年7月2日にはデビュー10周年記念アルバム『私と放電』の発売と共に、それまで生産されていたCCCD盤は廃盤され、新たに通常のCD-DA盤として再発売された。
初回限定生産盤には「林檎クン眉唾ステツカー」封入。アナログ盤は2枚組仕様&ボーナストラック収録で、デビュー日である同年2003年5月27日に発売された。
先行発売で今作の世界観を映像化した作品『短篇キネマ 百色眼鏡』が発売された。
通称は「カルキ」で略称はタイトルの英題訳からの三つの単語の頭文字を取った「KSK」(ただし「ザーメン」の単語はドイツ語 である「Samen」)
2000年発売のセカンドアルバム『勝訴ストリップ』以来、妊娠・出産による約1年間の活動休止を経て、3年ぶりとなるオリジナルアルバム。『勝訴ストリップ』発売当初、椎名本人は、3枚目のアルバムは「不思議・猥雑・エキセントリック(ふしぎ・わいざつ‐)」と付け、全編ドイツでのレコーディングで製作しリリースするつもりだった。なお、後に放送されたSSTVによる今作の発売記念特別番組のインタビューによると、「加爾基」が「不思議」、「精液」が「猥雑」、「栗ノ花」が「エキセントリック」の役目を果たしていると語る。
今作は今までの椎名林檎のアルバムでのスタイル「バンド演奏による一発録り」ではなく、オーケストラ、世界各国の民族楽器とプログラミングなどをふんだんに用いている。
今作は椎名林檎本人のセルフ・プロデュースで、過去2枚のアルバムより製作期間が長く、約1年の月日を掛けて製作された。編曲に関しては今まで関わってきたベーシスト亀田誠治の手から離れ、椎名林檎の他にエンジニアである井上雨迩が編曲している。「やっつけ仕事」と収録曲のオーケストラパートはキーボーディストの森俊之が編曲している。
前作同様、曲の配置・歌詞カードの写真など全てシンメトリーに配置されているが、今作はさらに徹底し、収録時間と収録曲の使用楽器までもシンメトリーになるようにし、収録総合時間も「44分44秒」と編集作業で調整。またブックレットの歌詞表記に関しては、椎名林檎が歌詞も今作の重要なツールの1つと考えているため、スタッフの手を借りて旧字体・歴史的仮名遣により記載(楽曲の曲番号も統一)。
自身初となる初回盤・通常盤両方が「CCCD」仕様で発売された(先行シングル「茎(STEM)〜大名遊ビ編〜」では通常盤のCCCD)。
2008年7月2日にはデビュー10周年記念アルバム『私と放電』の発売と共に、それまで生産されていたCCCD盤は廃盤され、新たに通常のCD-DA盤として再発売された。
初回限定生産盤には「林檎クン眉唾ステツカー」封入。アナログ盤は2枚組仕様&ボーナストラック収録で、デビュー日である同年2003年5月27日に発売された。
先行発売で今作の世界観を映像化した作品『短篇キネマ 百色眼鏡』が発売された。
通称は「カルキ」で略称はタイトルの英題訳からの三つの単語の頭文字を取った「KSK」(ただし「ザーメン」の単語はドイツ語 である「Samen」)
2000年発売のセカンドアルバム『勝訴ストリップ』以来、妊娠・出産による約1年間の活動休止を経て、3年ぶりとなるオリジナルアルバム。『勝訴ストリップ』発売当初、椎名本人は、3枚目のアルバムは「不思議・猥雑・エキセントリック(ふしぎ・わいざつ‐)」と付け、全編ドイツでのレコーディングで製作しリリースするつもりだった。なお、後に放送されたSSTVによる今作の発売記念特別番組のインタビューによると、「加爾基」が「不思議」、「精液」が「猥雑」、「栗ノ花」が「エキセントリック」の役目を果たしていると語る。
今作は今までの椎名林檎のアルバムでのスタイル「バンド演奏による一発録り」ではなく、オーケストラ、世界各国の民族楽器とプログラミングなどをふんだんに用いている。
今作は椎名林檎本人のセルフ・プロデュースで、過去2枚のアルバムより製作期間が長く、約1年の月日を掛けて製作された。編曲に関しては今まで関わってきたベーシスト亀田誠治の手から離れ、椎名林檎の他にエンジニアである井上雨迩が編曲している。「やっつけ仕事」と収録曲のオーケストラパートはキーボーディストの森俊之が編曲している。
前作同様、曲の配置・歌詞カードの写真など全てシンメトリーに配置されているが、今作はさらに徹底し、収録時間と収録曲の使用楽器までもシンメトリーになるようにし、収録総合時間も「44分44秒」と編集作業で調整。またブックレットの歌詞表記に関しては、椎名林檎が歌詞も今作の重要なツールの1つと考えているため、スタッフの手を借りて旧字体・歴史的仮名遣により記載(楽曲の曲番号も統一)。
茎 (STEM)~大名遊ビ編~ 豆瓣
9.4 (63 个评分)
椎名林檎
/
Shena Ringo
类型:
摇滚
发布日期 2003年1月1日
出版发行:
東芝EMI
Amazon.co.jp
結婚・出産・離婚という人生の転機を経た後の注目のリリースであり、3rdアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』を示唆する重要な3曲入りマキシ・シングル。アナログ・レコードのホワイト・ノイズの奥から立ち上る厭世的な<1>に始まり、ハリウッド的なオ―ケストレーションと、英語詞が印象的なタイトル・チューン<2>、そして最もオルタナティヴ・ロック色の強い<3>。まったくタイプの異なる3曲だが、この時期彼女が体感した、自分には御し難い運命への絶望でも楽観でもない、透徹した視点がある種の物語性でつながっているのも興味深い。数多のフォロワーを生んだようでいて、やはりオンリーワンのプロデュース力も感じる逸品。(石角友香)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
本格復帰第1弾となる約2年ぶりのマキシは、サード・アルバムの先行シングル。3曲ともアルバムとは別ヴァージョンで収録されている。壮麗なストリングスをバックに唄う英語詞のタイトル曲は、本人がプロデュースした短編映画『百色眼鏡』の主題歌。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
ニュー・アルバム『加爾基 精液 栗ノ花(カルキ・ザーメン・クリノハナ)』に先行してリリースされた3曲入りのシングル。3曲ともアルバムに収録されるが、すべて別ヴァージョン。えげつないアルバムのタイトルを見てまず思い出したのは、小説家の岩井志麻子の世界。あえて、おおざっぱな表現をすると、回顧趣味も、露悪趣味も、まっすぐに向かい合えば、決してアングラと片付けられない質感を持つのだ。とは言うものの、曲そのものは、より堂々と、スタンダード感を増している。性急さも、過剰さも、すべてが堂々としている。(2)は自作の映画『百色眼鏡』のメイン・テーマとしても使用されている。椎名林檎ほど“表現”と“自己演出”が一緒になっている人も珍しいのだが、年月を重ね、もう誰にも文句を言わせない説得力を感じさせる。そこには聴き手のイマジネーションの付け入る余地すら埋め立ててしまっているような林檎世界がある。ぼっけいきょうてい、な世界に振り回されよう。 (安田謙一) --- 2003年02月号
結婚・出産・離婚という人生の転機を経た後の注目のリリースであり、3rdアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』を示唆する重要な3曲入りマキシ・シングル。アナログ・レコードのホワイト・ノイズの奥から立ち上る厭世的な<1>に始まり、ハリウッド的なオ―ケストレーションと、英語詞が印象的なタイトル・チューン<2>、そして最もオルタナティヴ・ロック色の強い<3>。まったくタイプの異なる3曲だが、この時期彼女が体感した、自分には御し難い運命への絶望でも楽観でもない、透徹した視点がある種の物語性でつながっているのも興味深い。数多のフォロワーを生んだようでいて、やはりオンリーワンのプロデュース力も感じる逸品。(石角友香)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
本格復帰第1弾となる約2年ぶりのマキシは、サード・アルバムの先行シングル。3曲ともアルバムとは別ヴァージョンで収録されている。壮麗なストリングスをバックに唄う英語詞のタイトル曲は、本人がプロデュースした短編映画『百色眼鏡』の主題歌。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
ニュー・アルバム『加爾基 精液 栗ノ花(カルキ・ザーメン・クリノハナ)』に先行してリリースされた3曲入りのシングル。3曲ともアルバムに収録されるが、すべて別ヴァージョン。えげつないアルバムのタイトルを見てまず思い出したのは、小説家の岩井志麻子の世界。あえて、おおざっぱな表現をすると、回顧趣味も、露悪趣味も、まっすぐに向かい合えば、決してアングラと片付けられない質感を持つのだ。とは言うものの、曲そのものは、より堂々と、スタンダード感を増している。性急さも、過剰さも、すべてが堂々としている。(2)は自作の映画『百色眼鏡』のメイン・テーマとしても使用されている。椎名林檎ほど“表現”と“自己演出”が一緒になっている人も珍しいのだが、年月を重ね、もう誰にも文句を言わせない説得力を感じさせる。そこには聴き手のイマジネーションの付け入る余地すら埋め立ててしまっているような林檎世界がある。ぼっけいきょうてい、な世界に振り回されよう。 (安田謙一) --- 2003年02月号
平成風俗 大吟醸 豆瓣
9.7 (42 个评分)
椎名林檎×斎藤ネコ
类型:
摇滚
发布日期 2007年4月25日
出版发行:
EMIミュージック・ジャパン
アルバム「平成風俗」をCDを超える高音質96kHz/24bit でDVD VIDEOの音声トラックに全曲収録。
ボーナス・トラックに「カリソメ乙女 DEATH JAZZ ver.」を初収録
「この世の限り」のPVをはじめ、アルバム曲のイメージをモーション・グラフィックスで表現した
気鋭のクリエイターによる映像作品を収録
DTS 5.1ch サラウンドで「錯乱TERRA ver.」「花魁」「la salle de bain」を収録
※大吟醸仕様 アートブック&ポストカード風ブロマイド入り特殊パッケージ
※椎名林檎 初音楽監督作品 映画『さくらん』使用楽曲収録
ボーナス・トラックに「カリソメ乙女 DEATH JAZZ ver.」を初収録
「この世の限り」のPVをはじめ、アルバム曲のイメージをモーション・グラフィックスで表現した
気鋭のクリエイターによる映像作品を収録
DTS 5.1ch サラウンドで「錯乱TERRA ver.」「花魁」「la salle de bain」を収録
※大吟醸仕様 アートブック&ポストカード風ブロマイド入り特殊パッケージ
※椎名林檎 初音楽監督作品 映画『さくらん』使用楽曲収録
勝訴ストリップ (胜诉的新宿舞娘) 豆瓣
9.4 (117 个评分)
椎名林檎
类型:
摇滚
发布日期 2000年3月31日
出版发行:
EMIミュージック・ジャパン
Amazon.co.jp
前作にも増して、強烈な「言葉」の数々が聴く者を突き刺す2nd。誰かを愛したい、そしてできれば、その人から愛されたい。すべての現代人が渇望しているコミュニケーションへの欲求を高い純度で音像化した今作は、激しく、ヒリヒリとした痛みに満ちている。暗く、冷たい心象風景をポップ・ミュージックへと昇華、ダブルミリオンを記録した傑作。(森 朋之)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
あの傑作デビュー・アルバムをも凌ぐ圧倒的世界が確立された大傑作2nd。ジャズもパンクもグランジも歌謡曲も全部我流に再構築して聴かせるサウンドには,唯一無二の迫力と切実さとが充満した未曾有の大傑作。先行シングル曲「罪と罰」も長尺版にて収録だ。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
前作のMMに続いて今回はSSだ。サービス・ステーションと割り切っていいのかもしれないけれど、ナチス・ドイツに由来するのかもしれない。曲の中にドイツ車も出てくるし。それか、もしかしたらナチス・ドイツに由来したパンク・バンドに由来するのかな。タイトルよりもイニシャルのほうが気になる。MからSになったというのはやはりマゾヒスト林檎にはサディスト入っててそれもありってことかもしれない。ところでぼくのこのレビューはフィオナ・アップル以来だけど、編集部はいちおう語呂合わせ狙っているのかなあ。この次がリンゴ・スターかシーナ・イーストンだったら許してあげるけど。シーナ&ロケッツじゃあいかにもねえ。「弁解ドビュッシー」の中の“どうせあたしの人生 語呂合わせなんだもん”という一節は、彼女にしてはやけにうるわしい開き直りだ。こういうことを言ってみせたりするから“おれの人生だって、おやじギャグさ”みたいに同調するギャグおやじがパクっとやられちゃうんだろうなあ、と他人事のように論評しておくことにする。それにしても彼女の言葉の仕掛けはものすごくマニエリスティックで、マザーグースばり、いやそこまで高尚でなくてもジェイムズ・ジョイスばりとぐらい言ってしまってもいいだろう。和風にみれば連歌だな。この究極の13曲の一人連歌は“椎名連歌”と、べつに重役級のおやじギャグとばすわけじゃないが、とりあえず命名しておこう。彼女が好きなピーター・グリーナウェイばりのシンメトリーへの偏執、数に対する偏執は、鋳型嗜好、ギブス・マニア、コルセット主義の椎名マゾヒスト連歌をますます金縛りの極致へと追い込んでいく。そうした語呂合わせの容器が固まっていけばいくほど、辻褄合わせの社会との断絶がはっきりとみえてくる快感。開き直り方を学ぶなんてたいそうなもんでもないが、「人生は辻褄合わせなんかじゃない」と思わせてくれるだけで椎名林檎の歌は人をしたたかにさせる。 (野中映) --- 2000年04月号
前作にも増して、強烈な「言葉」の数々が聴く者を突き刺す2nd。誰かを愛したい、そしてできれば、その人から愛されたい。すべての現代人が渇望しているコミュニケーションへの欲求を高い純度で音像化した今作は、激しく、ヒリヒリとした痛みに満ちている。暗く、冷たい心象風景をポップ・ミュージックへと昇華、ダブルミリオンを記録した傑作。(森 朋之)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
あの傑作デビュー・アルバムをも凌ぐ圧倒的世界が確立された大傑作2nd。ジャズもパンクもグランジも歌謡曲も全部我流に再構築して聴かせるサウンドには,唯一無二の迫力と切実さとが充満した未曾有の大傑作。先行シングル曲「罪と罰」も長尺版にて収録だ。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
前作のMMに続いて今回はSSだ。サービス・ステーションと割り切っていいのかもしれないけれど、ナチス・ドイツに由来するのかもしれない。曲の中にドイツ車も出てくるし。それか、もしかしたらナチス・ドイツに由来したパンク・バンドに由来するのかな。タイトルよりもイニシャルのほうが気になる。MからSになったというのはやはりマゾヒスト林檎にはサディスト入っててそれもありってことかもしれない。ところでぼくのこのレビューはフィオナ・アップル以来だけど、編集部はいちおう語呂合わせ狙っているのかなあ。この次がリンゴ・スターかシーナ・イーストンだったら許してあげるけど。シーナ&ロケッツじゃあいかにもねえ。「弁解ドビュッシー」の中の“どうせあたしの人生 語呂合わせなんだもん”という一節は、彼女にしてはやけにうるわしい開き直りだ。こういうことを言ってみせたりするから“おれの人生だって、おやじギャグさ”みたいに同調するギャグおやじがパクっとやられちゃうんだろうなあ、と他人事のように論評しておくことにする。それにしても彼女の言葉の仕掛けはものすごくマニエリスティックで、マザーグースばり、いやそこまで高尚でなくてもジェイムズ・ジョイスばりとぐらい言ってしまってもいいだろう。和風にみれば連歌だな。この究極の13曲の一人連歌は“椎名連歌”と、べつに重役級のおやじギャグとばすわけじゃないが、とりあえず命名しておこう。彼女が好きなピーター・グリーナウェイばりのシンメトリーへの偏執、数に対する偏執は、鋳型嗜好、ギブス・マニア、コルセット主義の椎名マゾヒスト連歌をますます金縛りの極致へと追い込んでいく。そうした語呂合わせの容器が固まっていけばいくほど、辻褄合わせの社会との断絶がはっきりとみえてくる快感。開き直り方を学ぶなんてたいそうなもんでもないが、「人生は辻褄合わせなんかじゃない」と思わせてくれるだけで椎名林檎の歌は人をしたたかにさせる。 (野中映) --- 2000年04月号