萩原あさ美
娘の友達 4 豆瓣
作者: 萩原 あさ美 講談社 2020 - 5
僕の世界と、君の世界は、何%重なっている?
娘の友達・古都との秘密の関係は、
ついに終わりを迎えた。
「おかしい」「変」「普通じゃない」
娘の哀しい叫びは、誰が聞いても真っ当で、
明らかに悪いのは自分のほうだった。
でも、“普通”ってなんだろう――。
人は他者と、
いったいどれくらいの価値観や倫理観を共有できているのだろう。
再びどん底まで堕ちた時、
娘の友達のことが脳裏に浮かんでしまう僕は、
やはり“普通”じゃないのだろうか。
いや、そもそも、僕と彼女ですら、
本当に同じ景色を見ているのだろうか――。
娘の友達 3 豆瓣
作者: 萩原あさ美 講談社 2020 - 2
少女の手には、インスタントカメラが握られている。
彼女はおもむろに僕とのツーショット写真を撮り、
「現像するまでどんなのが出来上がるか分からないって、ドキドキしますね」
と言った。
それから静かに、「宝物のタイムカプセルみたい」と付け加えた。
とても幸せで、優しい時間が流れた。
僕と彼女は、出来過ぎなくらい完璧な世界にいた。
ただ一点、彼女が、娘の友達だということ以外は――。
大切な思い出が増えていく。増えていって、しまう。